時代小説小説一覧
応仁の乱が勃発し、焼け野原となった京で、銕三郎という青年に拾われた童の仁。
銕三郎は、妖賀者という妖怪でもない、正体不明の化け物を殺す誅伐隊の隊士であった。
2人は,仲睦まじく暮らしていたが,突如悲劇が襲う。
お松という名の女と任務を共にした銕三郎は、天壌無窮という呪いを受け、死んだ。
天壌無窮は、呪いを受けた者が死に至った直後、その人物が愛した者へと呪いがうつるものであった。
銕三郎が受けた呪いは,仁へとふりかかった。
それから仁は、銕三郎の師匠、九郎に引き取られる。
しばらくして、仁と九郎は、天壌無窮と妖賀者の関係を知る事となった。
九郎の事を親として愛し始めていた仁は、呪いが九郎にうつることを阻止するため、自分の人生のためにも、誅伐隊に入隊する事を決めた。
ここから妖賀者と仁の壮絶な戦いが始まっていく。
文字数 12,507
最終更新日 2023.10.17
登録日 2023.10.17
文字数 201,531
最終更新日 2024.03.29
登録日 2024.02.12
焼け落ちる城とともに、その一族は滅びんとしていた。しかしある男が姫の命を託された。二人は闇に紛れ、命がけの逃亡をはかる。
文字数 2,183
最終更新日 2023.05.10
登録日 2023.05.10
文字数 58,339
最終更新日 2024.04.03
登録日 2023.06.12
徳川時代、使い捨てにされる自分達の境遇に絶望し、幕府を転覆させることに暗躍した忍者留崎跳。明治の世では、郵便配達夫の職に就きつつも、駅逓頭前島密の下、裏の仕事にも携わっている。
旧時代を破壊して、新時代にたどり着いたものの、そこに華やかな人生は待っていなかった。政治の中枢に入ることなど出来ず、富を得ることも出来ず、徳川時代とさほど変わらない毎日を送っていた。
そんな中、昔思いを寄せた女性に瓜二つの「るま」と出会い、跳の内面は少しずつ変わっていく。
勝ち馬に乗りながらも、良い立ち位置にはつけなかった薩摩藩士石走厳兵衛。
元新選組で、現在はかつての敵の下で働く藤田五郎。
新時代の波に乗り損ねた者達と、共に戦い、時には敵対しながら、跳は苦難に立ち向かっていく。
隠れキリシタンの呪い、赤報隊の勅書、西洋の龍と東洋の龍の戦い、西南戦争、
様々な事件の先に、跳が見るものとは…。
中枢から時代を動かす者ではなく、末端で全体像が見えぬままに翻弄される者達の戦いを描いた小説です。
活劇も謎解きも恋もありますので、是非読んで下さい。
文字数 110,943
最終更新日 2023.05.21
登録日 2023.05.10
元戦国武将の父に仕官先に連れて行ってもらえず隠れ里に弟と二人元服後家臣数人と置いていかれた。父の愛着があるというこの地を守り村にせよと。
武士の子として育てられたが畑仕事はしていた為すぐに切り替え百姓に転職し村の名主になった。十五年近くの歳月をかけて近隣との交流をしながら村らしくしたがまだまだ人は少ないし貧しい。数年前から少ないとはいえ年貢を取られるようになると更に貧しさに拍車がかかる。この時代自然は恵みもくれるがそれ以上に災害をくれる。ほぼ何もない所から少数精鋭でやり続けていくが……
真面目で愛妻家の青年二人の苦しい環境にもめげないほのぼの村作り物語。
文字数 44,249
最終更新日 2023.07.01
登録日 2023.05.12
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
文字数 22,906
最終更新日 2023.03.05
登録日 2022.02.03
超一流大学の化学科卒、大手重化学工業メーカーに就職したエリートリーマン。入社3年目にして将来のノーベル賞候補?と言われる程の活躍をみせる。が、好事魔多し、身辺のスキャンダルが発覚し、地方の閑職に左遷されてしまう。ついたあだ名は【落ち武者】。
人生初の挫折!昇進の目がなくなった彼は、現実逃避するかのように異世界物に目覚め、書籍、コミック、小説投稿サイトまで読み漁り、異世界ゲームにもはまる日々を送る。
やがて、年末、久々に実家に帰郷しようと新幹線に乗った彼が、辿り着いた処は・・・
【おことわり】
長さ・重量始め様々な単位は、全て現代日本の単位を使用しています。
小説家になろうで書いていた小説です。処女作で序盤が稚拙な構成だったので、アルファポリス様にて清書して公開しています。
文字数 93,720
最終更新日 2022.06.16
登録日 2022.05.24
文字数 15,796
最終更新日 2020.05.22
登録日 2020.05.22
【あらすじ】
文政三年。歌舞伎役者、三代目・坂東三津五郎(ばんどうみつごろう)は悩んでいた。演目「玉兎(たまうさぎ)」にて、兎、爺、婆、狸の四役の演じ分けをしなければならないからだ。二代目・坂東三津五郎に相談すると「――黒き鏡だ」という答えが返って来た。
思い余って「根岸のご隠居」こと絵師・酒井抱一(さかいほういつ)のいる根岸・雨華庵(うかあん)へと赴く。
幕府名門・酒井家出身の抱一との洒脱で含蓄のある会話から、三津五郎は「黒き鏡」の意味に思い当たり、「玉兎」の舞台へ向かう。
酒井抱一が観るその舞台にて、三代目・坂東三津五郎は「玉兎」を演じられるのか――。
【登場人物】
三代目・坂東三津五郎:歌舞伎役者。父の初代・坂東三津五郎の死の際に幼かったため、父の弟子が二代目・坂東三津五郎となるが、成長して三代目を襲名。その演技は、江戸随一と評判が高い。日本舞踊五大流派のひとつ「坂東流」の祖でもある。
酒井抱一:絵師。江戸幕府の名門・酒井家の出身。しかし世継ぎとなることはできず、出家して隠居する。出家前から芸術に志し、特に絵画に熱中し、出家後は江戸郊外・根岸に雨華庵という庵を結び、巨匠・尾形光琳の遺された作品から大いに学ぶ。のち、江戸琳派という、光琳の流れをくむ絵の流派の祖となる。
※文中の歌は、二代目・桜田治助の作詞によるものです。
【表紙画像】
初代歌川豐國 / Toyokuni Utagawa I, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
文字数 4,579
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.05.29
21世紀日本、東京に住む高校生新島新はある日の下校中車に跳ねられてしまう。何とか一命を取り止め、目を覚ました新島の眼前に広がっていた光景は1940年戦争直前の日本だった‼果たして新島はどうなってしまうのか!?物語の舞台は現代から戦前の日本へ。同時進行で進むもう一つの物語。
文字数 19,015
最終更新日 2024.02.18
登録日 2023.04.23
父や夫、兄弟を相次いで失った太后は途方にくれた。
直系の男子が相次いて死亡し、残っているのは幼い皇子か血筋が遠いものしかいない。
強欲な叔父から持ち掛けられたのは、女である私が即位するというものだった。
まだ幼い息子を想い決心する。子孫の為、夫の為、家の為私の役目を果たさなければならない。
今までは子供を産む事が役割だった。だけど、これからは亡き夫に変わり、残された私が守る必要がある。
これは、大王となる私の守る為の物語。
額田部姫(ヌカタベヒメ)
主人公。母が蘇我一族。皇女。
穴穂部皇子(アナホベノミコ)
主人公の従弟。
他田皇子(オサダノオオジ)
皇太子。主人公より16歳年上。後の大王。
広姫(ヒロヒメ)
他田皇子の正妻。他田皇子との間に3人の子供がいる。
彦人皇子(ヒコヒトノミコ)
他田大王と広姫の嫡子。
大兄皇子(オオエノミコ)
主人公の同母兄。
厩戸皇子(ウマヤドノミコ)
大兄皇子の嫡子。主人公の甥。
※飛鳥時代、推古天皇が主人公の小説です。
※歴史的に年齢が分かっていない人物については、推定年齢を記載しています。※異母兄弟についての明記をさけ、母方の親類表記にしています。
※名前については、できるだけ本名を記載するようにしています。(馴染みが無い呼び方かもしれません。)
※史実や事実と異なる表現があります。
※主人公が大王になった後の話を、第2部として追加する可能性があります。その時は完結→連載へ設定変更いたします。
文字数 29,191
最終更新日 2022.07.31
登録日 2022.05.12
宣教師に「見世物」として飼われていた私は、この国の人たちにとって珍奇な姿をして居る。
それを織田信長という男が気に入り、私は、信長の側で飼われることになった・・・。
荘厳な安土城から世界を見下ろす信長は、その傲岸な態度とは裏腹に、深い孤独を抱えた人物だった・・。
『本能寺』へ至るまでの信長の孤独を、側に仕えた『私』の視点で浮き彫りにする。
文字数 36,601
最終更新日 2023.06.15
登録日 2023.05.30
関ヶ原到着目前に、徳川家康の軍勢は玉城の存在に気づいた。
それは数万の兵が入ることができる山城であるという。
玉城に入城するのは主君、豊臣秀頼を置いて他にいない。それこそが敵である石田方の切り札であった。
家康より密命を帯て霧隠才蔵は大坂城に向かう。秀頼を出陣させぬために。
しかし、才蔵を毛利の忍びが追う。
ついに才蔵は大坂城に忍び込むのであったが……。
文字数 9,821
最終更新日 2022.05.30
登録日 2022.05.30
文字数 5,796
最終更新日 2023.11.22
登録日 2023.11.22
文字数 5,367
最終更新日 2024.03.16
登録日 2024.03.11
お市は獣と話せる不思議を使い、今日も人と獣を助けるために直奔る!
戦国が終わって公方様も数えて五代目の世。馬借と宿を営むおつかわし屋の娘お市は、器量もいいが家畜の面倒見がいいことで評判の14歳の元気いっぱいの娘である。美少年の弟藤次郎と見識豊かで指南役の滅法腕の立つ辰吉と共に、今日も商いの修行中。そんな、お市には秘密があった。鳥や獣と話が出来て、言う事を聞かせることが出来るという不思議な力の秘密である。お市はお人好しのお節介焼きで、困っているなら人も獣も手を差し伸べる。そんなお市達が事件に巻き込まれ、持ち前の器量とお市の不思議な力で解決していく、痛快和風ファンタジー
文字数 144,636
最終更新日 2022.05.14
登録日 2022.05.12
島原の乱を経て数年、参勤交代が始まり多くの大名が江戸に住まう。隻眼の七郎は、武の深奥を求めるため、江戸の平和を守るために戦う。武の深奥と女心はよく似ている。どちらも難解だ。
文字数 52,870
最終更新日 2023.10.07
登録日 2023.05.10
徳川幕府旗本の実弟、棟木洋之進は剣客として身を立てることを望みながらも道場での席次は一桁に届かず伸び悩んでいた。
彼を大器晩成の器と見込んだ師の綾崎幾太郎はこの機に道場を離れ市井で様々な経験を得るよう勧める。
洋之進は手習い所の師匠として子供たちを教えながら剣友の御家人、立花三十郎、ふとした事で知り合った
薬種問屋の佐伯屋嘉助とその姪のお園、師の旧友雨岩清玄達と親交を結び市井の人々と触れ合っていく。
更に佐伯屋が巻き込まれた東北某藩の年貢横流しの事件で火盗改めの同心、飯綱直明から腕と人柄を見込まれ不本意ながらも事件改めにも手を貸すようになる。
江戸後期の始まり、町人文化が最も華を咲かせた文化・文政時代の流れを引きながらも激動の時代にに向けて動き出す天保年間を背景に一人の青年が剣客として、武士として、また人間としても成長をしていく姿を描く時代長編小説。
時代考証は独断ながらもかなり正確さを期しています。TVや物語重視の他の時代劇に慣れ親しんだ方には疑問もございましょうがこれがほぼ正しと思っています。
ただし土地名や地理の表記は現地に出向いての考証が不可能に近いため、実際とそぐわない場合もあります(架空の町名や堀、川の名、地名間の正確な距離、方角など)。
文字数 23,381
最終更新日 2023.06.08
登録日 2023.05.28
大正ロマンを舞台にした作品で主人公は朝子という名前の女性です。
女学生が成長するまでを丁寧に描いた作品です。
是非ご覧ください。
文字数 36,756
最終更新日 2023.05.31
登録日 2023.05.31
文字数 50,068
最終更新日 2020.06.07
登録日 2019.01.14
「人を斬らねば、私は生きられぬのか……」
江戸の泰平も豊熟の極みに達し、組織からも人の心からも腐敗臭を放ちだした頃。
魔剣・念真流の次期宗家である平山清記は、夜須藩を守る刺客として、鬱々とした日々を過ごしていた。
念真流の奥義〔落鳳〕を武器に、無明の闇を遍歴する清記であったが、門閥・奥寺家の剣術指南役を命じられた事によって、執政・犬山梅岳と中老・奥寺大和との政争に容赦なく巻き込まれていく。
己の心のままに、狼として生きるか?
権力に媚びる、走狗として生きるか?
悲しき剣の宿命という、筑前筑後オリジンと呼べる主旨を真正面から描いたハードボイルド時代小説にして、アルファポリス第一回歴史時代小説大賞特別賞「狼の裔」に繋がる、念真流サーガのエピソード1。
――受け継がれるのは、愛か憎しみか――
※この作品は「天暗の星」を底本に、9万文字を25万文字へと一から作り直した作品です。現行の「狼の裔」とは設定が違う箇所がありますので注意。
文字数 260,131
最終更新日 2020.06.26
登録日 2020.01.26
時は幕末。日本を植民地にと企む欧米列強の戦艦が黒光りする大砲を陸地へ向け押し寄せていた。攘夷(異人排斥)では一致していたが、国内では体制を維持し外敵に備えるというそ佐幕派と天皇を中心とする体制を築く尊皇派が厳しい対立をしていた。
将軍家茂が上洛するためのせ先遣隊が募られ二百を超える浪士が参集したが後に新選組を結成する近藤勇や土方歳三もいた。上野国(福島)からやってきたのは中澤貞祇と男装の妹琴。史上初の女性剣士誕生である。
父の孫右衛門は法神流剣道の創始で、琴は竹刀を玩具にして育ってきた。
先遣隊は将軍の一行より一日早くし出発し、奥州街道から中山道へと移動した。道中、富士を見ながら土方は言った。
「富士は大きいが人は努力すれば富士より大きくなれる。」と。
琴はそんな土方に心を魅かれた。
京に着くと隊長の清川が皆を集めて偏列を始めいきなり切り出した。
「我々が目指すのは尊皇攘夷である。江戸に戻り徳川幕府を倒す。」
正体を表したのである。
芹沢鴨や近藤・土方などが席を蹴り退場した。
琴は土方と行動を共にしたかったが兄が動かないので自重した。入隊を誘った佐々木只三郎が言った。
「清川は江戸を火の海にするつもりだ。そうはさせん。我らが江戸を守る。京は近藤さん、土方さんに任せよう。」
夜、宿にやってきた土方が琴に言った。「必ず会える日が来る。」と。
江戸に戻った清川は資金を得るため夜中に商家に押し入り大枚をせしめたが只三郎・中澤兄妹に斬り倒され一派は壊滅した。
琴たち徳川派は江戸を守る新徴組を設立し、昼夜を問わず奮闘した。
天狗党事件など幕府から追われていた相楽総三は薩摩邸に匿われ、鹿児島から送られてくる西郷吉之助(隆盛)の指示に煽られ配下達に火付や暴行を指示していたがそれも露見し新徴組を預かる米沢藩は薩摩邸を急襲した。琴に斬られじ重傷を負った相楽は妻の命乞いで一命を取り留めた。
そうして、戊辰戦争の幕が切って落とされた。
戦いに敗れた新選組が引き上げてきて琴は土方と再開した。土方は夢を語った。
「北の大地で牛や馬を育て、琴を迎えに来る。」
江戸城は無血開城され、琴は故郷の利根村に戻ったが土方が参戦している箱館戦争は終わらない。
琴は再び旅立った。蝦夷には凶暴な獣達が牙を剥いている。
文字数 48,753
最終更新日 2024.04.04
登録日 2024.04.04