献身小説一覧
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私の名前は千堂京一(せんどうけいいち)。年齢46歳。A型。地球生まれで国籍は日本。総合企業体「JAPAN-2(ジャパンセカンド)」のロボティクス部門の役員の一人だ。自家用ジェットで商談に向かう途中、何者かにミサイル攻撃を受けた。
機体は荒地に不時着。しかし、それと同時に武装集団の襲撃を受け、生存者は私一人となり、残ったのは要人警護用の機能も兼ね備えた、ヘルパー用のメイトギア、アリシア2234-LMNだけであった。
ヘルパー用のロボットという性質上それは、人間に圧迫感を与えないようにする為に、メイドやハウスキーパーをモチーフにしたボディデザインと、人間の皮膚に近い質感を再現した人工皮膚に覆われた四肢が与えられ、若い日本人女性をイメージしたマスクは常に穏やかな微笑みを湛えていた。
しかし、平穏な日常の中では安らぎを与えてもくれるであろうそれらは、文明の気配すら全く感じられないこの荒野の中では非常に頼りなく感じられ、中でも緊張感のまるでないマスクは、ヘラヘラと笑っているようにも見えて、今の私にとっては苛立ちさえ覚えさせるものでしかなかった。
こうして私は、自らの生き残りと事件の全容解明の為に、アリシア2234-LMNと共に熱砂の荒野を旅することになったのであった。
文字数 384,306
最終更新日 2019.12.06
登録日 2019.04.24
宰相家の娘として不自由なく育ったが、政変により家族と身分を失ったエリスは、名前を変え下級貴族の娘として七年ぶりに都に戻った。
年下の幼馴染みで、かつてエリスの婚約者だったユアンは、彼女が王への復讐を考えているのではないかと危惧し、それを阻止しようと奔走する。
心を閉ざした令嬢と、彼女をひたむきに愛した青年のおはなし。
――アザミ、その花言葉の意味は?
この作品はムーンライトノベルズにも投稿しています
文字数 97,704
最終更新日 2019.10.22
登録日 2019.10.12
人里を遠く離れた山奥に一人で暮らしていた半獣半人(アニオン)のラヴィ。孤独という概念を知らないラヴィは胸の痛みを病気と勘違いして、人間に頭をナデナデしてもらうために人里に降りた。しかしラヴィはアニオンが人間社会では奴隷として扱われているのを知らず「頭をなでて」と不用意に人間に近づいたため村中を追い回されるハメに。大けがをして逃げ込んだのは靴職人のラチアが仕事場にしている小屋だった。村の外れでストイックな暮らしをしている青年ラチアと、自分の感情が何なのかをまだ自覚できないチビッコ半うさラヴィの共同生活&バトル&冒険のお話。
誤字等有りましたら教えてください。あと、感想頂けると嬉しいです。
現在Webコンテンツ大賞に参加しています。よろしクマ~。
文字数 142,229
最終更新日 2019.09.08
登録日 2019.08.26
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