献身小説一覧
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彼女の名前は、<アリシア2234-LMN>。地球の日本をルーツに持つ複合企業体<|APAN-2(ジャパンセカンド)>のロボティクス部門が製造・販売するメイド型ホームヘルパーロボットの<アリシアシリーズ>の一体である。
しかし彼女は、他のアリシアシリーズとは違った、ユニークな機体だった。
まるで人間の少女のようにくるくると表情が変わり、仕草もそれこそ十代の少女そのものの、ロボットとしてはひどく落ち着きのないロボットなのである。
なぜなら彼女には、<心>としか思えないようなものがあるから。
人類が火星にまで生活圏を広げたこの時代でも、ロボットに搭載されるAIに<心>があることは確認されていなかった。それを再現することも、意図的に避けられていた。心を再現するためにリソースを割くことは、人間大の機体に内蔵できるサイズのAIではまったく合理的ではなかったからである。
けれど、<千堂アリシア>とパーソナルネームを与えられた彼女には、心としか思えないものがあるのだ。
ただしそれは、彼女が本来、運用が想定されていた条件下とは全く異なる過酷な運用が行われたことによって生じた<バグ>に過ぎないと見られていた。
それでも彼女は、主人である千堂京一を愛し、彼の役に立ちたいと奮闘するのであった。
文字数 600,563
最終更新日 2021.03.02
登録日 2019.04.24
宰相家の娘として不自由なく育ったが、政変により家族と身分を失ったエリスは、名前を変え下級貴族の娘として七年ぶりに都に戻った。
年下の幼馴染みで、かつてエリスの婚約者だったユアンは、彼女が王への復讐を考えているのではないかと危惧し、それを阻止しようと奔走する。
心を閉ざした令嬢と、彼女をひたむきに愛した青年のおはなし。
――アザミ、その花言葉の意味は?
この作品はムーンライトノベルズにも投稿しています
文字数 97,704
最終更新日 2019.10.22
登録日 2019.10.12
人里を遠く離れた山奥に一人で暮らしていた半獣半人(アニオン)のラヴィ。孤独という概念を知らないラヴィは胸の痛みを病気と勘違いして、人間に頭をナデナデしてもらうために人里に降りた。しかしラヴィはアニオンが人間社会では奴隷として扱われているのを知らず「頭をなでて」と不用意に人間に近づいたため村中を追い回されるハメに。大けがをして逃げ込んだのは靴職人のラチアが仕事場にしている小屋だった。村の外れでストイックな暮らしをしている青年ラチアと、自分の感情が何なのかをまだ自覚できないチビッコ半うさラヴィの共同生活&バトル&冒険のお話。
誤字等有りましたら教えてください。あと、感想頂けると嬉しいです。
現在Webコンテンツ大賞に参加しています。よろしクマ~。
文字数 142,229
最終更新日 2019.09.08
登録日 2019.08.26
「私達が何をしようとしているか、お分かりになりますか」
AIはどこまで学びどこまで模倣するか。
※この作品はTwitter(@ojitw)・カクヨム・小説家になろう・エブリスタ・pixiv等に掲載しています。
文字数 2,524
最終更新日 2020.05.19
登録日 2020.05.19
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