キリスト小説一覧
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涜聖的な要素はまるでなく、あ、いや、少しはあるものの最後には落ち着いた面持ちで「くそったれ」と少女がつぶやく。苦境に際し人は神へ立ち返るのか、それとも——。『ハッピーレクイエム』の原型となった記念碑的作品。
文字数 5,214
最終更新日 2024.01.25
登録日 2024.01.25
「わたしはかれを殺し、かれはわたしを救う。これより半年後のことだ」。
誰とも馴れ合わず、無味乾燥なキャンパスライフを送る十九歳の女子大生、朝野聖子。
聖子の計画は遡ること二年前、父親が宴席帰りの列車内で死亡し、鉄道会社が巨額の賠償金を遺族である聖子の母に請求したことに始まる。
それはクリスチャンである聖子の信仰を打ち砕くに十分すぎるほどであった。 神など存在しない。もしくは、驚くほどの怠け者なのだ。
聖子は工学部に入学し、ふつふつとたぎる怒りを込めて成績を上げてゆく。わたしは——ヒトクローンを造る。
神の業を人間の手によって行なえば、神は神ではなくなる。もし反対に神の逆鱗に触れたのちに裁きが下り死したとしても、なんら価値も意味もないこの世に未練など残すまい。これにより神の存在を、その意義を問えよう——そう思っていた。平松高志に心奪われ、なにもかもを絆されるまでは。
当初、平松は聖子の人生に関わるような人種ではなかった。しかし時間をかけて平松の愛情と、大学オーケストラでの友情が凍りついた聖子の心を溶かしてゆく。
平松との愛は、出会ってたった半年間だけの命だった。その愛に今のわたしがあえて名前をつけるなら——「奇跡」だ。
亡くなった平松高志をこの胸に宿し、聖子は死へと近づこうとしていた。
文字数 193,250
最終更新日 2024.03.21
登録日 2024.01.25
僕の思考に浮かぶとめどない宇宙、神の存在を
思うがままに書き綴ってゆきたいと思います。
この世界は何故、存在しているのでしょう、
旧約聖書、新約聖書、
僕は、第三の聖書をつたないけれど、創造したいのです。
文字数 4,468
最終更新日 2021.08.01
登録日 2021.07.16
日々、繰り返していく、連続性の中で、蛇のように賢い獅子のアフォリズム。羊たちへ向けてか、あるいはフクロウへ向けてか、きっとその両者、あるいは、それ以外か。
文字数 7,240
最終更新日 2023.02.09
登録日 2022.12.26
こだまする男の世界。黒く生きようとすれば、矛盾にぶち当たり、タキシードの戦士は、剣をペンに変える。乾いた銃声。とどろく罵声。俺たちは夢を見る。到達できない瞬間に、悪を煙に巻く。シガーそしてユーモア。女性を守る、剣と共に、あるいはペンと共に。サングラスを外したその眼は澄んでいる。巧みなごまかし心配ご無用。絶対ではなくたぶんと言う。それが、真実の生き方かもしれない。聞けよ、聴け、思いのたけを叩き切る日本刀の切れ味を。
文字数 1,851
最終更新日 2023.02.06
登録日 2023.01.05
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