クラスアート小説一覧
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相貌失認(そうぼうしつにん)。
女性の顔が見えないという先天性の病を発症している少年、早坂翔(はやさかしょう)。
夏休みが終わった後の八月。彼の通っている小学校に転校してきたのは、類稀な美貌を持つ転校生、水瀬茉莉(みなせまつり)。
しかし彼女には、幾つか不可解な点があった。
誰とも目を合わせず、会話をしようとしないこと。
誰に対しても、心を開かないこと。
女性の顔を認識できないはずの彼なのに、何故か水瀬の顔は見えること。
顔が見える、ということを後ろ盾にして親密になりかけた二人であったが、結局は疎遠となり卒業の日を迎えてしまう。
それから二年。
クラスアート実行委員として再び一緒になった二人は、夜に芳香を強めるという匂蕃茉莉(においばんまつり)の花が咲き乱れる丘を、題材に選んで作業にはいる。
ところが、クラスアートの完成も間近となったある日、水瀬茉莉が不登校になってしまう。
姿をくらました水瀬を捜し求めるなか、遂に彼は、これまで感じていた違和感の正体に触れていく。
◇2020年10月。病の設定を変更しました。
※ノベルアップ+様で、日間ランキング総合一位を獲得しました。
※表紙画像は、ミカスケ様のフリーアイコンを使わせて頂きました。
※相貌失認は実在する病ですが、オリジナルの設定を加味しています。
文字数 120,329
最終更新日 2020.08.05
登録日 2020.06.06
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