春小説一覧
時は明治・大正時代をモチーフにした日本。
物語の主役は十九歳梅子。
今日は両親が設けてくれたお見合いの日。
お見合いの席から見える遠くの丘では風に揺られて桜が散っていた。
あの桜の木は梅子にとって思い出の桜。
―――あの馬鹿はどこで何をしているでしょうか。
※※
一万問字以内。
多くの人に気軽に読んでもらうため、文量を制限しました。
そのため、説明が足りないような部分が御都合主義に感じうる部分もあり、
読み応えないと思う方もいるかと思いますが、和風な恋愛と言葉遊びをお楽しみいただければ嬉しいです。
明治大正時代としてのステレオな考えと物語としての斬新な考えが入り混じっております。
文字数 9,636
最終更新日 2022.04.16
登録日 2022.04.10
【告白までの恋愛ショートストーリー】第18弾
卒業式に恋愛を成就させた先輩が「心残りは高校時代に恋人との思い出がひとつもないこと」ということを言っていた。
その言葉を聞いて、わたしは後悔をし始める。
山瀬駿騎は、わたしにとって最も距離の近い、意中の男子だ。
それなのに、バレンタインでは本命なのか義理なのかわからないような曖昧な感じでチョコレートを渡してしまった。
本命とわかるように渡しておけばよかったと後悔するわたしに――。
※注意 本編に、卒業式に恋愛を成就させた先輩として名前だけ登場する池森瑞希と古林公哉の話は【告白までの恋愛ショートストーリー】第14弾の「もう二度と戻らない。」で読むことができます。それぞれに独立した話をとして読めるように書いていますが、あわせて読んでいただけるとより楽しめるかと思います。よろしくお願いいたします。
文字数 2,550
最終更新日 2022.03.03
登録日 2022.03.03
翔馬は、夏樹という彼氏がいて、幸福だった。
しかし、夏樹は何やら物憂げだ。
「カクヨム」にも掲載しています。
文字数 1,191
最終更新日 2022.03.22
登録日 2022.03.22
【告白までの恋愛ショートストーリー】第15弾
うちの高校には女子には「卒業式の日に好きな男子のネクタイをもらう」という文化。男子には「卒業式の日に意中の女子にネクタイを渡す」という文化があった。
そんな卒業式の日に、あたしの友だちの池森瑞希は一年以上の恋を実らせて古林公哉と付き合うことになった。
一年以上? あたしには十年以上、想いを秘めている相手がいる。
それは幼馴染みの柴山尚志だ。
近すぎるから恋愛に発展しない。
あたしたちはこのままでいいのだろうか――。
※注意 本編に、卒業式に一年以上の恋を実らせた同級生として登場する池森瑞希と古林公哉の話は【告白までの恋愛ショートストーリー】第14弾の「もう二度と戻らない。」で読むことができます。それぞれに独立した話をとして読めるように書いていますが、あわせて読んでいただけるとより楽しめるかと思います。よろしくお願いいたします。
文字数 1,754
最終更新日 2022.02.27
登録日 2022.02.27
高校を卒業した佐倉望美(さくら のぞみ)は、尊敬していた先輩、笹場朔良(ささば さくら)と同じ大学に進学し、一年ぶりの再会を果たす。
文字数 8,215
最終更新日 2022.04.30
登録日 2022.04.30
手紙を受け取った「あなた」を見つめる「私」の話。
■別の場所で公開していた作品を非公開にしたのでこちらに上げました。
文字数 1,493
最終更新日 2022.04.12
登録日 2022.04.12
【告白までの恋愛ショートストーリー】第38弾
わたしには大学四年間を一緒に過ごした錦織吉晴という男友達がいる。
彼からは三回告白され、わたしも彼に二回告白したことがあったが、それぞれに恋人がいるタイミングだったので、わたしたちは結ばれることがなかった。
大学を卒業したわたしたちは、この春からそれぞれの地元に戻って社会人になる。
吉晴と別れる最後の夜、この大学生活の四年間が終わってしまうという感傷と、もう二度と彼に会えないかも知れないという淋しさから、わたしたちは――。
※注意 念のためR-18にしてあります。とくにエロくはありません。すみません。またこの話は過ぎ去っていく日々への切なさを表現したものであり、浮気や裏切りを推奨するものではありません。
文字数 2,431
最終更新日 2022.03.24
登録日 2022.03.24
【告白までの恋愛ショートストーリー】第35弾
第一部
浜田清矢は瀧本萌菜と一緒に学級委員をするために五年生のときの学級委員を頑張った。
その甲斐あって、六年生前期の男子の学級委員に選ばれた。
だが、すんなり引き受けたのではカッコ悪いと思った清矢は、自分は学級委員になりたくないと言ってごねる。
そうしているうちに北谷浩平が「じゃあ僕がやります」と立候補してくる。
それで学級委員は北谷浩平と瀧本萌菜に決まってしまう。
第二部
一方で、瀧本萌菜は浜田清矢と一緒に学級委員には絶対になりたくなかった。
むしろ北谷浩平のことを意識するようになっていたので、彼と一緒に学級委員になりたかった。
ところが、男子の学級委員に浜田清矢が選ばれてしまう。
絶望した萌菜だったが、浜田が学級委員になりたくないとごね始める。
そこへ北谷浩平が立候補してくれ、めでたく萌菜は彼と一緒に学級委員をすることになる。
「僕が立候補したのは――」
北谷浩平は萌菜に告白し始める。
文字数 4,269
最終更新日 2022.03.22
登録日 2022.03.22
【告白までの恋愛ショートストーリー】第32弾
春休み――。
わたしは岸井誠也によく意味の分からない告白をされた。
それは「付き合ったら好きになるから、付き合ってほしい」というような意味不明なものだった――。
文字数 1,663
最終更新日 2022.03.18
登録日 2022.03.18
【告白までの恋愛ショートストーリー】第31弾
春休み――。親友の笠井姫奈とショッピングモールに遊びに行ったら、そこに姫奈の好きな大野幹康と、あたしの幼馴染の蒲原久登がいた。
姫奈の要望で、あたしたちは四人で遊ぶことになる。
だが、あたしと久登は、中学生になってから距離ができていた――。
文字数 1,814
最終更新日 2022.03.16
登録日 2022.03.16
【告白までの恋愛ショートストーリー】第22弾
わたし――南野未来は田舎に住んでいる。
日が短い冬は最寄りの駅から家まで真っ暗な山道を自転車で帰らなければいけない。
そんなわたしに「一緒に帰ってやるよ」と言ってくれたのが戸倉佳樹だった。
冬の間、毎日一緒に帰っていたことでわたしは戸倉佳樹のことがだんだん好きになっていく。
しかし、三月になり、日が長くなったことで帰り道も真っ暗ではなくなった。
もう明るくなったから、一人で帰れるよね?
今日にも彼からそんなことを言われるのではないかと、ドキドキしているわたしに――。
文字数 2,361
最終更新日 2022.03.05
登録日 2022.03.05
【告白までの恋愛ショートストーリー】第21弾
わたし――池垣汐里は、同じ部活の男女八人グループで遊園地に来ていた。
ジェットコースターが苦手なわたしだったが、意識している男子である横山英臣も来るというので参加したのだ。
そんな中で、わたしは彼と二人で観覧車に乗ることになる――。
文字数 1,550
最終更新日 2022.03.05
登録日 2022.03.05
①【髪と失恋】とある女の子が、自分の恋を終わらせようとするお話。
全4話、全部で6000文字(2022/3/3完結)
②【人生に猫は必要か】何かに依存して生きる主人公が、猫をきっかけに自分を見つめ直すお話
全4話、約4000文字くらい(2022/3/17完結)
③【ゴミな私の生きる価値】自己評価が「ゴミ」な少女が、生きる価値を見つける話。※主人公が虐待を受けているような描写があるので、苦手な人は避けてください。
全4話、約5000文字くらい(2022/4/21完結)
④桜並木に春色の妖精
とある悩みを抱えた主人公が、明け方の散歩中に出会った"お姉さん"との交流を通じて、それを解決していくお話。
※全部一章完結。
※この話は、「小説家になろう」「カクヨム」でも同時掲載しています。
文字数 22,042
最終更新日 2022.05.20
登録日 2022.02.28
【告白までの恋愛ショートストーリー】第11弾
わたしは好きな男子である小杉雅明と同じ高校に行くために、かなり無謀な賭けとも思える受験をした。
その合格発表日――。
わたしが彼とともに見たものは、合格だったのか、不合格だったのか。
文字数 2,613
最終更新日 2022.02.17
登録日 2022.02.17
南の国から引っ越してきたその村の人たちは、みんな春を知らず桜の花を見たことがない。
そんなある日、村に春神さまがやってくると、お城のお侍からきいた。
「村に桜の花を咲かせてくれるようお願いしてみんか?」と村長。
酒屋の久太郎がそのお願いをすることになり、春神さまを接待することに。
春神さまは、きたないかっこうをした侍みたいな男だった。
ところが春神さまは大酒をくらっていびきをかいて寝てしまった。
「お前さん、この人ほんとうに春神さまかい」と妻のお栄。
はたしてその人は本当に春神さまなのだろうか。
桜を咲かせてくれたのだろうか。
文字数 2,363
最終更新日 2021.10.16
登録日 2021.10.16
その桜に魅了された男は、
大木の幹へと寄り添う。
ひとつ歳を重ね、春を迎えると、
またひとつ歳を重ね、次の春を。
心から待ち遠しく想うのであった。
文字数 2,488
最終更新日 2021.08.28
登録日 2021.08.28
「成仏したいの。そのために弔いの歌を作ってほしい」
俺はしがないインディーズバンド所属の冴えない貧乏ギタリスト。
ある日部屋に俺のファンだという女の子……の幽霊が現れて、俺に彼女のためのオリジナルソングを作れと言ってきた。
祟られたら怖いな、という消極的な理由で彼女の願いを叶えることにしたけど、即興の歌じゃ満足してもらえない。そのうえ幽霊のさらなる要望でデートをするはめに。
けれど振り回されたのも最初のうち。彼女と一緒にあちこち出掛けるうちに、俺はこの関係が楽しくなってしまった。
――これは俺の、そんな短くて忘れられない悪夢の話。
*売れないバンドマンと幽霊女子の、ほのぼのラブストーリー。後半ちょっと切ない。
*書いてる人間には音楽・芸能知識は微塵もありませんすいません。
*小説家になろうから出張中
文字数 67,554
最終更新日 2021.09.05
登録日 2021.07.27
【加筆修正&1話ごとのタイトルつけました】
【表紙絵つけました】
4年前に両親を亡くした菜種梅雨咲也(なたねづゆさくや)は、勉強にも精を出さずぼんやりとした日々を過ごしていた。そんな咲也が心を開く友だちは、幼馴染みの春風颯太(はるかぜそうた)だけだった。
高校に入学してすぐ、咲也のクラスに『花霞上(はなかすみがみ)サクラ』と名乗る転校生がやって来る。
彼女は名前が似ている咲也に親近感を覚えたのか、行動を共にしようとする。しかも、咲也の両親の死について意味深な発言をする。
咲也と颯太はそんなサクラを気味悪く思うが、サクラはめげずに2人を花見に誘う。
桜の木の下でサクラは、
『次に満開の桜が見られるのは来年の春。それを逃したらもう見られないから、見ないとダメだよ。』
と言い残し、突然姿を消してしまう。
彼女は何者なのか? そしてその言葉の意味とは?
咲也と颯太は真実を知る為に、咲也の姉・弥生の協力を得ながら奔走する。全ての謎が解明される時、辛い運命が待ち受けているとも知らずに。この愛すべき日々が淡い夢だったことに、少年たちは涙する。
文字数 32,188
最終更新日 2021.04.30
登録日 2021.04.30
文字数 1,496
最終更新日 2021.03.14
登録日 2021.03.14
年度末の仕事をやっつけて、会社を出れば季節外れの雪。
寒いはずだ。
ぼーっと空を見上げていると、同じく仕事を切り上げて出てきた同期が出てきた。
「一杯温まってくか」
「いいね」
誘いに軽率にのっかった私の春の一夜。
季節外れな夜の雪の効果とは──
※自サイトから引っ越ししました。
※2019年に募集したお題「春・雪」で生まれたSSSです。
文字数 1,366
最終更新日 2020.12.30
登録日 2020.12.30
ショートショート2編の、共通項のない大学生男女の出会いのお話です。
「a Hideaway Place」
新生活への期待と楽しみを胸に、初めてのひとり暮らしに奮闘する女子大学生のお話です。暖かな春の日の小さな出来事を書きました。(テーマ:春/図書館)
「工作教室、講師オレ」
アルバイトに勤しむ男子大学生のお話です。アルバイト中の出会いに、何かが動く温かな予感を書きました。(テーマ:春/ホームセンター)
※Twitterで募集したお題で書いたSSです(自サイトより転載)。
文字数 5,391
最終更新日 2020.12.20
登録日 2020.12.20
終わってしまった物語。少女を助けてくれるヒーローはいなかった。だから、教室から一人少女が消えた。でも、人生は小説のようにはいかない。バッドエンド、そこで終わり。にはならない。春がこない冬の季節、消失の痛みのその先へ歩き続ける少年がいた。時間が止まった世界の中で、少年はある少女との出会いを果たす。「忘れないでいてくれてありがとう」(※重複投稿作品)あめ
文字数 4,681
最終更新日 2020.10.30
登録日 2020.10.29