王子様から溺愛される小説一覧

タグ 王子様から溺愛される×
1
1
恋愛 連載中 長編
 かつて、「聖獣」を従えて、国を災厄から救った少女がいた。  大聖女マリア・エルルカ。この国で、彼女を知らない者はいない。  聖獣の祝福を受けた彼女の子孫は、聖獣や精霊を始めとする神霊達と心を通わせる「聖なる力」を受け継いだことで、国の平和を祈る「聖女」の役割を与えられることになったという。  国民を纏める王族と、「聖獣」を従えて国を守護する「聖女」の祈りによって、世界一の大国となったハルスモニア。  やがて、時代の流れと共に人々の信仰心が薄れていき、神霊達を視ることが出来るのも、マリアの血を引いたエルルカの一族のみとなった。  首都ハルストより少し離れたセイレンの森に、精霊達と生きる二人の姉妹が住んでいる。  姉のマリアンナは、マリアの再来と謳われるほどの強い力を持って生まれた。 「聖女マリアンナ様、お迎えにあがりました」  彼女が18歳となると、代々「聖女」を擁する教会の神官が現れ、そのまま次代の「聖女」としてハルストへと連れて行かれてしまった。  妹のソフィアンナはひとり取り残された。唯一の肉親であった姉はいなくなったものの、森には精霊達がいたので、「独り」ではなかった。  姉がいないのならそれはそれで、これからは悠々自適に暮らそうと思っていたのに________ 「一週間で構わない。僕を匿ってもらえないだろうか」  ある日、泉で寝ている青年を起こしたら、そんなことを頼まれてしまった。 「ありがとう。ここでの生活はとても楽しかった」  約束の一週間が過ぎ、今度こそ安寧に森での生活を送れると思ったのに。 「ソフィアンナ様、どうかマリアンナ様の代わりに『聖女』になってください」  マリアンナが聖獣を呼ぶことに成功した、と言う風の噂を聞いて間もなく、再び教会の神官が彼女の元を訪れたのだった。  そしてソフィアンナは、姉の代わりとして招かれた教会で、一週間だけ共に暮らした青年と、思わぬ再会を果たすことになる。
24hポイント 35pt
小説 11,517 位 / 85,394件 恋愛 4,857 位 / 22,818件
文字数 63,544 最終更新日 2020.10.26 登録日 2020.07.01
1