現実と虚構小説一覧

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どういう因果か知らないけれど、僕の家にやってきたのは女子大生の家庭教師。いや、僕には別に必要ないんだけれど。 どこかで見た顔だなと思ってみれば、バス停で無駄に至近距離に並んでくるお姉さん。この前読書してたら話かけられたんだっけ。ていうか、それだけでどうして僕の家の情報を知ったのだろう。ストーカー? やめて、マジで怖い。 この女子大生、名前は武(たける)さんというのだけれど、僕は彼女の命令により「タケコさん」と呼ばされている。ちなみに僕は正月。まさつき。ショーガツじゃない。だけど母さんですらショーガツと呼ぶわけだ。 そんな僕には夏山ルリカという幼馴染がいる。端的に言って美少女(胸はない)だ。もちろん、彼女も僕をショーガツと呼ぶ。僕はそんなにめでたい人ではないのだけれども。 そりゃあ、複数の美人に迫られるような、ハーレムラブコメ的な展開を求めていなかったわけじゃない。だって僕だって至極まっとうな高校生男子であるから。できればチート能力だって欲しかった。 しかし、それにしたってこの現実は、本当にどうしようもなくて。 僕はいつの間にか虚構と現実の区別がつかなくなっていたんだ。
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文字数 100,050 最終更新日 2020.08.08 登録日 2020.08.03
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