コメディ?小説一覧
辺境伯令嬢ウェスパルは王家主催のお茶会で見知らぬ令嬢達に嫌味を言われ、すっかり王都への苦手意識が出来上がってしまった。母に泣きついて予定よりも早く領地に帰ることになったが、五年後、学園入学のために再び王都を訪れなければならないと思うと憂鬱でたまらない。泣き叫ぶ兄を横目に地元へと戻ったウェスパルは新鮮な空気を吸い込むと同時に、自らの中に眠っていた前世の記憶を思い出した。
「やっば、私、悪役令嬢じゃん。しかもブラックサイドの方」
ウェスパル=シルヴェスターは三部作で構成される乙女ゲームの第二部 ブラックsideに登場する悪役令嬢だったのだ。第一部の悪役令嬢とは違い、ウェスパルのラストは断罪ではなく闇落ちである。彼女は辺境伯領に封印された邪神を復活させ、国を滅ぼそうとするのだ。
ヒロインが第一部の攻略者とくっついてくれればウェスパルは確実に闇落ちを免れる。だがプレイヤーの推しに左右されることのないヒロインが六人中誰を選ぶかはその時になってみないと分からない。もしかしたら誰も選ばないかもしれないが、そこまで待っていられるほど気が長くない。
ヒロインの行動に関わらず、絶対に闇落ちを回避する方法はないかと考え、一つの名案? が頭に浮かんだ。
「そうだ、邪神を仲間に引き入れよう」
闇落ちしたくない悪役令嬢が未来の邪神を仲間にしたら、学園入学前からいろいろ変わってしまった話。
文字数 194,631
最終更新日 2022.06.14
登録日 2022.01.20
「すまないね、レディ。僕には愛しい婚約者がいるんだ。そんなに見つめられても、君とデートすることすら出来ないんだ」
「え? 私、あなたのことを見つめていませんけれど……?」
「なにを言っているんだい、さっきから熱い視線をむけていたじゃないかっ」
「あ、すみません。私が見ていたのはあなたではなく、別の方です」
あなたの護衛を見つめていました。だって好きなのだもの。見つめるくらいは許して欲しい。恋人になりたいなんて身分違いのことを考えないから、それだけはどうか。
「……やっぱり今日も格好いいわ、ライナルト様」
うっとりと呟く私に、ライナルト様はぎょっとしたような表情を浮かべて――それから、
「――俺のことが怖くないのか?」
と話し掛けられちゃった! これはライナルト様とお話しするチャンスなのでは?
よーし、せめてお友達になれるようにがんばろう!
文字数 17,246
最終更新日 2021.09.06
登録日 2021.08.28
ギルバートは筆頭公爵家の跡取りだ。
王族の血筋でもあるギルバートは、十年前当時五歳の婚約者と出会った時に、ある事を自覚した。
それは、王族の血が濃ければ濃い程現れる変態的性癖とも言えるもので……
これのせいで結婚できない男もいたりいなかったり…
中には、それを必死に抑えて夜を過ごす人物もいたりいなかったり……
しかし、優秀なギルバートは考えた。
果たして自分の欲望を抑え込むことが出来るのだろうかと。
答えは簡単。
できるだろうがやりたくない。
でも、別に問題ないんじゃないか?
表に出なければ分からない。
犯罪行為も知られなければ罪にはならない。
相手に嫌がらなければ合法だ――と。
そして、十年後。
婚約者リリアーヌは、遅咲きの反抗期に入っていた。
《注意》
直接的なR18(ベッドでのあれやこれや)はないものの、変態男が出てきます。
ちなみに犯罪的な男です。
苦手な方は閉じましょう。
覚悟がある人のみ先に進みましょう。
ざまぁはありません。
ざまぁを期待している人も去りましょう。
大事な事なのでもう一度言いますが、男側が変態です。
気を付けましょう。
作品を読んだ後の文句は受け付けません。
小説家になろうでも掲載中。
文字数 31,732
最終更新日 2021.04.30
登録日 2021.04.24
突然王子より召集がかけられ、やってきた大広間。
貴族たちが集まる中央に、私の婚約者ディエゴ王子がいた。
彼の隣には質素なワンピース姿の令嬢。
何が始まるのかと腕を組み待ち構えてると、
王子はなんと私との婚約破棄を宣言した。
理由は隣にいる名も知らぬ令嬢を虐めた罪。
悔しい惨め、そんな気持ちよりも先にため息が漏れる。
このバカ王子、また騙されたのかと……。
手のかかる王子の婚約者になった、出来る令嬢のお話です。
※短編小説 6話で完結します。
(1/1 21時 1/2 0時 7時 12時 18時 21時 完結)
文字数 10,192
最終更新日 2021.01.02
登録日 2021.01.01
自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。
死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。
*10/17 第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。
*R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。
あと少しパロディもあります。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。
YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。
良ければ、視聴してみてください。
【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
https://youtu.be/cWCv2HSzbgU
それに伴って、プロローグから修正をはじめました。
ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo
文字数 1,037,082
最終更新日 2022.06.21
登録日 2019.12.20
私の転生チート能力は、某有名カップ麺の「赤いうどん」を無限に出せる力らしい。
なんでそんなにピンポイントなの?
「緑のおそば」も欲しいです!え?ダメ?
カクヨム様の、「赤いきつね」と「緑のたぬき」幸せしみるショートストーリーコンテストに参加する為に書いたものです。
タイトルは変えてあります。
念の為、作品中は商品名をぼかしてあります。
完結済みです。
文字数 1,855
最終更新日 2021.12.15
登録日 2021.12.15
甘木南(あまぎ みなみ)は、可愛らしい容姿のせいで度々男から襲われることがあった。
その不遇さにうんざりしながらも、容赦ない反撃をくらわすことである程度避けることが出来ていたのだが……。
学校帰りに暗い公園に連れこまれ、あわやというところでやたらと綺麗な男に助けられることに。感謝して礼を言う南に男は謝礼をよこせと言い、無理やり南の唇を奪ってしまった。
そして男は、南の傍に何度も出没するようになる。
男の正体は、ロベールです。(『きみと運命の糸で繋がっている』に出ていた悪魔です)
藤に失恋?してだいぶ時間を経た後、南との本気の恋に陥ります。
多分、糖度高めかも。
文字数 118,086
最終更新日 2019.10.13
登録日 2019.02.05
3年前、ある事件が起こるその時まで、その国は栄えていた。
だがしかし、その事件以降あっという間に落ちぶれたが、一体どういうことなのだろうか?
それは、考え無しの婚約破棄によるものであったそうだ。
息抜き用婚約破棄物。全6話+オマケの予定。
作者の「帰らずの森のある騒動記」という連載作品に乗っている兄妹が登場。というか、これをそっちの乗せたほうが良いんじゃないかと思い中。
誤字脱字があるかもしれません。ないように頑張ってますが、御指摘や改良点があれば受け付けます。
文字数 15,979
最終更新日 2018.02.04
登録日 2018.02.04
むかーし昔ある所の、おっきなおっきなお屋敷に、ちっちゃなメイドさんが居ました。
ある日、近くの村にお使いに出ていると、働いていたお屋敷が何者かに襲撃されてしまいました。
屋敷の焼け跡から地下へ通じる石畳を見つけた彼女は、その場に居合わせた王女様、人気スイーツ店のマスター、同僚のメイドと共に地下へと入り、そこでミュウと名乗る伝説の最強生物と出会います。そして、ミュウの口から魔王の魂が封じられた宝玉が、盗み出されてしまった事を聞かされたのです。
こうして彼女達は、盗まれた宝玉を取り戻す為に旅立ちを決意したのでした。
文字数 277,182
最終更新日 2018.12.23
登録日 2017.12.03
公爵家の令嬢として暮らしていたスピカは、小さい頃からとても大人びた子供として順調に育っていた。
しかし、4歳の時に心友のローズマリー(男)から、今や帝国の伝説とかしていた、転生者だということをうちあけられて.....!?
転生者の心友達と一緒に破滅ENDを回避に奮闘します!
文字数 11,474
最終更新日 2022.07.23
登録日 2022.05.16
ある日学校から帰宅すると、部屋のテーブルの上にはツナ缶を食べた残骸があった。そして窓が10㎝ほど開いている?呆然としていると隣のベッドの布団の中で動く物体が。……これは猫に違いない。
海老沢 誉(えびさわ ほまれ)21歳 大学4年
誉は大学生。ペットを飼ってはいけないルールではあるが、この2年間、塀を伝ってやって来る野良猫に餌やりをしていた。
7000文字強の短編になりました。今作品もよろしくお願いします。
文字数 7,861
最終更新日 2022.03.10
登録日 2022.03.07
伯爵令嬢リーナには、幼い頃に親同士が決めた婚約者アレンがいる。美しいアレンはシスコンなのか?と疑わしいほど溺愛する血の繋がらない妹エリーヌがいて、いつもデートを邪魔され、どっちが婚約者なんだかと思うほどのイチャイチャぶりに、私の立場って一体?と悩み、婚約破棄したいなぁと思い始めるのでした。
文字数 12,205
最終更新日 2021.10.03
登録日 2021.09.25
婚約破棄物ではないです。(婚約解消の言葉だけは出てきますけど。) ざまぁも無い、かな?
婚約の円満解消という経歴と重度の本好きで結婚願望の無い伯爵令嬢シエラの話。
従姉(いとこ)の侯爵令嬢ライラもワケ有って美形嫌いだし、周りは変わり者ばかりなんだから、何事も予想から外れて……。
大規模改編と大幅加筆で、旧作より糖度がUPして、恋愛ジャンルらしくなったと思います。
なろうで単話掲載だったものが大規模改変・大幅加筆して連載形式になりました。
本編は1日1話の予約投稿で8話完結、番外編は改稿あるいは書き下ろしで1日1話の予約投稿で5話完結。
番外編まで全て投稿予約が完了したので、なろうにも投稿開始(7/31完結予約)しました。
すべて投稿後、なろうの旧作は非公開にします。
文字数 33,918
最終更新日 2021.07.31
登録日 2021.07.19
国に平和をもたらす女性として『オフフィードの聖女』と呼ばれていたオブベルは、ある日の晩餐会で、王から突然国を出ていくように言われてしまう。何でも、新たな聖女が見つかったかららしい。これは何を言っても無駄な流れだと判断したオブベルは、オフフィードから去ることを決意した。
その後、オブベルは国外へ行く馬車に乗り、フェリージェなる妖精の国へ向かう。
たが、オブベルが抱いていたイメージとは違い、そこは羽を持つマッチョ妖精たちが暮らす国であった。
一方その頃、聖女を失ったオフフィードには、災難が降りかかっていた……。
文字数 18,054
最終更新日 2020.12.11
登録日 2020.12.03
私、リオンは“真実の愛”を見つけてしまった。
しかし、私には産まれた時からの婚約者・ミアがいる。
私が愛するカレンに嫌がらせをするミアに、
嫌がらせをやめるよう呼び出したのに……
どうしてこうなったんだろう?
2020.2.17より、カレンの話を始めました。
小説家になろうさんにも掲載しています。
文字数 27,473
最終更新日 2021.02.26
登録日 2020.10.14
ある日突然、「今日から魔王の嫁ね」と父親に言われた主人公は魔王城に置き去りにされ、仕方なく城内に入り中を探索することにした。
謁見室のような場所で赤ん坊の泣き声が聞こえ、近付くと玉座に赤ん坊が横たわって泣いていた。
抱き上げてみるが泣き止まず、仕方なくミルクを探しに戻るが赤ん坊は泣き疲れて眠ってしまう。
客室のような場所で自分も赤ん坊と一緒に眠る。次に目覚めた時、赤ん坊の姿はなくて代わりに赤ん坊の面影を残した子どもが居て――……。
イケメン魔王×三白眼の花嫁
受けの一人称です。
魔王は青年の大きさまであっという間に成長します。
エロはさらっとしています。書き方については研究中です。
割とコメディっぽい、かな?
※ムーンライトノベルズ様にも投稿しています。
文字数 5,849
最終更新日 2020.05.20
登録日 2020.05.20
王国の英雄となったサリー、暗殺者に狙われたり嫌がらせが続く生活に嫌気がさしどこか遠くの田舎で暮らすことにした、着いた村で夫が出来娘も出来幸せな毎日を過ごしていたのだが、ある日事故にあい死んでしまった。
という映像を神様から見せられ、更には娘のバッドエンドを知らされる、娘を不幸にする訳には行かないということで神様に頼み、同じ世界に転生させてもらうことに、しかし信じられないことに転生した先は、まさかの自分の娘、どうしてこうなった。
「こうなったら私(娘)も救うし母(私)も救う、平和な日常を過ごすために頑張る」
個性豊かなメンバーで繰り広げられる、笑いあり、バトルあり、不思議なことあり、最早なんでもありのドタバタストーリー
どこか違う転生をお届けします
※完全思いつきです。頑張ります
え?タイトル知りたいって?いいですよ
英雄の娘として転生したけど、その……私の親、私でした〜バッドエンドを迎えると言われたので娘を救うために転生したら、自分が娘になってました。何言ってるか分からないと思いますが、私も混乱しております。えぇ、だって目の前にいる母親は前世の私だし……まぁとりあえず今日も元気に過ごします。
だよ!覚えてね
文字数 103,148
最終更新日 2019.09.02
登録日 2019.08.06
馬鹿力を持ったリゼ・バンクロフトは決意した。この力は美しい異母弟を守るためにあるのだと。そうして彼女は騎士になった。王家の近衛兵への推薦も断り、弟を守り続けることにしたのである(超過保護)。しかし、年頃になった弟はちょっぴり反抗期を迎えているようで…?
文字数 14,591
最終更新日 2018.04.26
登録日 2018.02.08
ある晩、メリーさんを名乗る女から電話が来た。今から部屋に来るとのことだ。おれは急いで準備を始めた。
文字数 1,225
最終更新日 2022.07.06
登録日 2022.07.06
こんにちは、紗久です、
今回、処女作となっております
なにか至らない点があれば感想にて言っていただけると幸いです(*^^*)
この作品はストーリー集をまとめたものとなっております。
男子校の何気ない日常、授業中,休み時間
放課後,そんな彼らの何気ない日常を
あなたに…………。
※こちらの作品はフィクションとなっております。実際に存在しませんのでご了承くださいませ。
文字数 3,297
最終更新日 2022.07.11
登録日 2022.03.20
俺はもう疲れた・・・
大切なもの・・・夢・・・友人を失った・・・
裏切られ、奪われ、忘れ、もうどうでもよくなった。
そうだ・・・死のう・・・そう思って俺は駅のホームまで来た・・・
電車が来る・・・
そろそろだ・・・俺はもうこの世には必要ない・・・
だから楽になろう・・・
俺は一歩を踏み出した。
文字数 613
最終更新日 2022.02.26
登録日 2022.02.26
中学二年生の男の子、峰木灯弥は、学校の友達と気晴らしに、ある有名な大きな館に来ていた。
そこは「人形霊館」と呼ばれており、昔は有名な人形師が住んでいたとのこと。
だが、そこで灯弥は目を疑うようなものを目にすることとなる。
誰も見たことがない、この物語の始まりと終わりは・・・一人の少年と異形の存在によって作り上げられる。あなたはこの物語を読み、何を思う?
文字数 440
最終更新日 2022.01.26
登録日 2022.01.26
短いです
1話完結です
文字数 265
最終更新日 2022.01.19
登録日 2022.01.19
どこかの乙女ゲームの始まりのようにミライヤ学園の男女が曲がり角でぶつかる。
だが、吹っ飛んでこけたのは男の方だった。
これまたどこかの乙女ゲームのように女は声をかける。
...と、思いきや声をかけない。
心配そうに見ているものの、声はかけない。
そうである。
皆様のご想像の通り、女はツンデレであった。
そんなツンデレの思考回路をのぞいてみよう。
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毎日一回投稿予定。タグ一部変えました。今後も変更可能性あり。
文字数 7,698
最終更新日 2022.01.18
登録日 2022.01.08
幼馴染でありながら、些細な事からお互いを殺したいと思うほど憎しみ合った聖夜と鈴音は、共に命を落として『愛を司る女神ラブ・リー』の御使いとして異世界で活動する事に。
女神に生殺与奪権を握られ逃れられない聖夜は、御使いとしてやっていく覚悟を決める。
そして口喧嘩の絶えない二人は、現地人との有益な出会いがあったり可愛い妹分もできるなどして異世界に順応していき……。
エタってます!
文字数 53,277
最終更新日 2022.01.11
登録日 2021.12.30
ゾンビがいる世界の主人公達の日常の物語。前置きだけ書いときました。
投票期間は終了いたしました。作品内で書いておきました。これから短い話を投稿していきます。
文字数 1,974
最終更新日 2021.10.22
登録日 2021.09.21
菜美は毋が嫌いだった。
菜美は母譲りの地味な容姿が嫌いだった。
せめて父のキラキラを少しはわけてほしかった。
そんな彼女が巻き込まれたのは異世界召喚に魔王討伐。
文字数 11,474
最終更新日 2021.09.07
登録日 2021.09.03
10歳になると誰しもが受ける『女神からの洗礼』
「そなたの《天職》は…(え、なにこれ?何この職業初めて見るんだけどうーん、まぁ女神様がおっしゃってるから大丈夫でしょ♪)
【木こり士】である!!」
「え?なに…それ?」
ここから全ては始まった!木こり士が行く異世界コメディ逆転劇
とくとご覧あれ!
※作者のギャグセンが皆様とずれている可能性がございますのでご了承下さい。また、誤字脱字がある場合もございますがよろしくお願いします!少しでも良かったらお気に入り登録お願いします!
文字数 6,807
最終更新日 2021.08.16
登録日 2021.08.16
その景観かは明らかに年数を感じさせる建物が一つ
「うわあああああああああああああああああああ」
外観は寂れた風貌だ。もちろん叫び声は外まで響く。
「僕を養ってくれる女の子をください!!!これで!」
・・・
「・・だめだこんなの書いたら幼馴染に殺されてしまう」
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その家は周りが普通の住宅地であることを考慮すると
珍しい建造物なのは間違いないだろう。
そんな建物のとある二階の一室こそ我が根城だ
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皆は学生時代は何がしたい!?
学生として
普通に勉強して
普通に部活して
普通の恋愛をしたい。
こんな青春を皆求めるだろう!?。
しかし違う!!今の状態で少年はそんな事を求めてはいない。
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「ちくせう。現実は非情だ・・・」
そこで頭を抱える学生が一人。
机の上には鉛筆と"今月の支出"と書かれたメモ帳と紙切れがもう一枚。
その優秀な生徒の将来の希望などと書かれた紙も少年を悩ませる種の一つだ。
いわゆる進路希望調査、成績がなまじ優秀なだけに全校への発表用という、まあ準備のいいもんだ。
少年が求めているのは唯一苦労せず将来生きていくための術だけだ。
「将来の夢はお嫁さんです・・・と」
冬のアパートから発されたそんな頭の悪い呟きは底が見える小銭と共に寂しく消えていった。
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文字数 39,529
最終更新日 2021.08.04
登録日 2021.07.28