日常小説一覧
「やれやれ…こうして婚約してやっているというのに、なぜそのありがたみを理解しようとしないのか…」
「…」
冷たい口調で、それでいて高圧的に言葉を発するのは、アリの婚約者であるレドクだ。彼は貴族家における地位を悪用し、この強引な婚約関係を成立させるに至った。しかしアリはそれにありがたみなど感じていないため、彼に対して従うような態度を見せなかった。どうやら彼はそれが気に入らない様子。
「私の言葉一つで、君はここを追い出されるんだぞ?それが理解できていないのか?きみとてこの私との婚約を不意にされたくはないだろう?ここを追い出されたところで新たな相手など絶対に見つからないだろうしな」
イライラを隠さない様子で彼は続ける。自分の方が優位な地位にいると確信し、弱い者いじめでもしているかのような感覚にあるのだろう。
「…旦那様、そこまで攻撃てきた言葉を続けられてしまっては、私もここにいることが難しくなります…私が消えてしまってもよろしいと?」
静かに反論するアリ。口調は穏やかでありながら、その言葉に秘める思いは強い。
「出て行きたいのなら出て行けばいいじゃないか。そんなことを言えばこの私が引き留めてくれるとでも思ったのか?残念だが、私には君に対するこだわりはない。…そもそも君とて、そんな事をいっておきながらここを飛び出す覚悟などないのだろう?できもしない事を言うものではないなぁ」
これで彼女の意志を完全に自分のものにできていると信じ切っているのだろう。だからこそ彼には気づけなかった。彼女が発した言葉は脅しでも何でもなく、本気だったという事を…
――――
文字数 998
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.06
20年以上むかしの作品をお蔵出し。
2000年代初頭を舞台とした、破局から始まるひとつの恋愛物語。
楽天ブログに掲載されたものを改稿して再掲載。
文字数 9,951
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.11.30
ひま時間の隙間にはさまる不思議な短編集。
異世界ファンタジーから日常にちょっと不思議やホラーまで、基本一話完結のショートショートの短編集。
カクヨムさまにも投稿しております。
※カクヨムの近況報告で大改編する前の初期稿を投稿しています。
※一話一話はショートショートなので、長編・短編の選択を短編にしておりますが、検索の邪魔になったり不便をあったりする場合はコメントいただけると助かります。修正します。
文字数 39,382
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.03.24
育児放棄の末に家を追い出され、江ノ島にあるいとこの家で暮らすことになった傷付いた少女・羽香奈(はかな)。
人の感情を人形に変え癒すことの出来る不思議な力を持った少年・葉織(はおり)。
心に傷を負い、それぞれに生き辛さを抱えた少年少女が江ノ島で出会い、家族になります。
ふたりは徐々に「恋愛をも超えた深く強い愛情と絆」で結ばれて、生涯を共に支え合って生きていこうと決意します。
小学生から中学生の青春、大人になってからの静かな愛の繋がり。この話を読めば江ノ島の全てが味わえる! を目指して書いた作品です。
(1985年前後の江ノ島をイメージして書いています。現在の江ノ島ではありません。
調べられる範囲で調べて書いていますがわからなかったことも多く、間違いもあるかもしれません。ご了承のうえお読みください)12/19日まで連載
文字数 48,045
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.11.27
1800年代、ロンドン。
高級住宅街に、セカンドハウスを持つ、男爵家令嬢のレジーナは、婚約者ディブの放蕩ぶりから、自身の資産を守ることで頭が一杯だった。借金を作るたび、ディブは、レジーナへたかって来るからだ。
今年も、ロンドンに社交界パーティーシーズンが訪れ、レジーナは、管理するセカンドハウスを、パーティー会場として貸し出そうとする。しかし、いつも、借り手が付かず難航する屋敷、今年は借り手が現れるのかと、危惧していると、ディブが借り主を探して来た。
ディブの紹介という所が、引っかかったが、案の定、借り主は怪さ満々。
癖がありすぎる使用人達とレジーナは、借り主の素性を暴く為立ち上がる?!
文字数 20,988
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.05
昭和17年。ある島の別荘にて病弱な財閥令嬢の千恵子は華族出の母親・ヨシとお手伝いであやかし・濡れ女の沼霧と一緒に暮らしていた。
この別荘の海岸には人語を話せるシャチと、多くのあやかしが居着いている。
「ぜいたくは敵だ」というスローガンはあるが、たまにはぜいたくをしてあやかしやシャチが取ってきた海の幸を調理して頂きつつ、薬膳や漢方に詳しい沼霧の手も借りて療養生活を送る千恵子。
戦争を忘れ、ゆっくりとあやかし達と共に美味しいご飯を作って食べる。そんなお話。
※表紙はaipictorsで生成したものを使用しております。
文字数 3,481
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.06
底辺作家の大塚蓮司は自称ファンの山崎和馬に拉致監禁された。小説の続きを書けと山崎に迫られるが、大塚はスランプのため書けない。そこで山崎は二人で小説を書くことを提案する。
☆月歌ってどんな人?こんな人↓↓☆
『嫌われ悪役令息は王子のベッドで前世を思い出す』が、アルファポリスの第9回BL小説大賞にて奨励賞を受賞(#^.^#)
その後、幸運な事に書籍化の話が進み、2023年3月13日に無事に刊行される運びとなりました。49歳で商業BL作家としてデビューさせていただく機会を得ました。
☆表紙絵、挿絵は全てAIイラスです
文字数 6,561
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.05
クラスのアイドルである有村七江のパンチラを目にした日、佐藤くんの心に覗きたいという欲望が目覚めた。
平凡な高校生活の中で、偶然にも絶好の覗きスポットを学校で見付けたしまったことで、無自覚だった欲望は膨らみ続けていき、パンチラだけでは我慢できなくなり、佐藤くんは有村さんのあられもない姿を見るために、更衣室やトイレ、次々と覗きスポットを見付けていった。
更に佐藤くんのストーカー的な行動は結果的に有村さんの心を解きほぐすことになり二人の距離は縮まっていく。
文字数 96,533
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.11.06
文字数 2,642
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.01
一人暮らしの女子高生、立花明輝(たちばなあきら)は道に迷っていた女性を助けた後日、自宅に謎の荷物が届く。開けてみると、中身は新型の高級VRドライブとプレイヤーがモンスターになれると言う話題の最新ゲーム『Creaturess Union』だった。
早速ログインした明輝だったが、何も知らないまま唯一選んではいけないハズレキャラに手を出してしまう。
リセットができないので、落ち込むところ明輝は持ち前の切り替えの速さと固有スキル【キメラハント】で、倒した敵モンスターから次々能力を奪っていって……。
ハズレキャラでも欲しい能力は奪っちゃえ! 少し個性の強い仲間と共に、let'sキメラハント生活!
※こちらの作品は、小説家になろうやカクヨムでも投稿しております。
個性が強すぎる仲間のせいで、かなり効率厨になる時があります。そういう友達が劇中に登場するので、ゲーム的な展開からかけ離れる時があります。
文字数 746,110
最終更新日 2023.12.06
登録日 2022.07.17
日常生活で、ふと「そういえば」と思いついたことを書きます。
不定期、本当に「ふと……」思いついた時に更新。
2023年5月15日(月)タイトルを「ふと……」から「色んなことが、ふと、気になって」に変更しました。
「黒のシャンタルシリーズ」という長編ファンタジーを書いています。
主人公トーヤが過去の不思議な出来事を語る第一部「過去への旅」
不思議な国に戻るトーヤと仲間たちの未来への船出の第二部「新しい嵐の中へ」を完結し、
現在は第三部「シャンタリオの動乱」を連載中です。
こちらもよろしくお願いいたします。
※「小説家になろう」「カクヨム」「アルファポリス」「ノベルアップ+」で公開しています。
文字数 551,054
最終更新日 2023.12.06
登録日 2021.06.15
「今日僕はこの後エリスの元へ行ってくる。状態がまた少し悪化してしまったらしい。けれど彼女は僕の顔を見ると体調が少し良くなるというんだ。そんな愛を向けられたら、兄としていかないわけにはいかないだろう?」
どこか上機嫌な様子でそう私に話すのは、婚約者のリアンク様。彼が気にかけているエリスは彼の妹で、幼き頃から体が弱く病弱だったとのこと。それゆえに彼は長い時間を彼女のそばで過ごすこととなり、その長い時間ではぐくまれた彼の偏愛ぶりは他者の想像を圧倒する者だった。
けれど、私はすべてを知っている。なぜなら私はかつてエリスから、直接的に…
――回想――
リアンクと二人でお見舞いに着た後、先に彼は退室していった。それゆえにこの部屋には現在、私とエリスの二人が残る。
ドアの方を見つめていた私に対し、彼女はそれまでの甘えるような口調とは打って変わって、とがった口調で私に対して言葉を放った。
「調子に乗らないでよ、私はあなたが大嫌いなの。どうせ兄を誘惑して権力を奪ったあとは、私を追い出すつもりなのでしょう?けれどそうなってあげるつもりはないから。最初にここを出されるのはどちらになるか、よく考えておくことね」
――――
文字数 1,095
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.06
文字数 9,630
最終更新日 2023.12.06
登録日 2022.12.26
失恋にストーカー。
心身ともにボロボロになった姉崎菜緒は、とうとう道端で倒れるように寝てしまって……。
悪夢にうなされる菜緒を夢の中で救ってくれたのはなんとお隣のイクメン、藤村辰巳だった。
辰巳と辰巳が世話する子供たちとなんだかんだと交流を深めていくけれど、子供たちはどこか不可思議だ。
それもそのはず、人の姿をとっているけれど辰巳も子供たちも人じゃない。
社を持たない龍神様とこれから神使となるため勉強中の動物たちだったのだ!
食に対し、こだわりの強い辰巳に神使候補の子供たちや見守っている神様たちはご不満で、今の現状を打破しようと菜緒を仲間に入れようと画策していて……
神様と作る二十四節気ごはんを召し上がれ!
文字数 8,238
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.04
「私ばかりがこんなに幸せになったらなんだか申し訳ないですわぁ」
彼女が言ったのはもちろん、兄ラクートの婚約者、自分にとっては義姉にあたるレイラに関してだろう。こうしてわざわざ言葉にするあたり、彼女を煽る意思があることは間違いない。
「心配することはないさ。僕にとって一番大切なのは間違いなく君なんだ。それを理解できないような相手に、かける愛情などかけらもないとも」
彼の言葉は一切嘘偽りのないものだった。だからこそ性質の悪い愛情であり、周囲の人々からも不安視されるようなものだった。
「こんなにうれしいことをしていただいて、黙っているのも悪いですわね。きちんとお姉さまには報告してあげましょう♪」
あなたの婚約者はあなたではなく、こんなにも私の事を愛しているのだと。
「やれやれ。なんだか恥ずかしいなぁ。こんなに君のことを愛しているとバレてしまうのは(笑)」
自分たちが完全に上にいるからと、このような言葉を続けられるのだろう。しかし彼女の正体を知った彼らは、その表情を絶望で染めることとなる…
――――
文字数 1,004
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.06
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
文字数 44,836
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.11.23
スラム育ちの悪ガキがいつものようにスリをしたら相手は異世界転生したソロ冒険者だった。どうやら盗んだ物は大事なものだったようでしつこく追いかけてくるが、スラムで育った俺の速さを舐めるなよ!
撒いてやると思ったけど、どれだけ逃げても先回りしてきて捕まる寸前盗んだ物を投げ返しなんとか逃げられた。だけど、それからつき纏われて何だかんだと冒険者と一緒に旅をすることに。買い物?盗めばいいだろ、計算?なんだそれ、生き残るためならなんだってやるさ!俺は一人で生きられるんだ、だから構ってくるんじゃねぇ!
本当に外の世界を見せてくれるのか?一緒に行っても良いんだな?やった!一緒に色々な場所見て周ろうぜ!綺麗な場所や見たことの無い生き物が沢山いる場所に行ってみたいな!
スラムの悪ガキで盗人が冒険者と出会った事で、人として成長しベテランのシーフにまで成り上がるドタバタ成り上がり冒険譚。冒険者と旅をして、多くの人と出会い経験を積んだ彼はやがて・・・・
文字数 264,279
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.10.01
誰にでももう一度会いたい人と思う人がいるだろう。
俺がもう一度会いたいと思うのは親友の妻だ。
そう気がついてから毎日親友の妻が頭の片隅で微笑んでいる気がする。
仕事も順調で金銭的にも困っていない、信頼できる部下もいる。
妻子にも恵まれているし、近隣住人もいい人たちだ。
傍から見たら絵に描いたような幸せな男なのだろう。
だが、俺は本当に幸せなのだろうか。
日記風のフィクションです。
文字数 28,123
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.10.22
はじめまして、兼業主婦のウサギと申します。
日々、フリフリ逃げる2歳と4歳の可愛い桃尻を追いかけています。
(8/9にチュー助3歳、9/1に犬助5歳になりました)
桃尻の持ち主は2才のチュー助、4才のイヌ助です。
子ども達の話がメインですが、夫のクマ太郎も登場します。
徒然ならないままに幼児二人のいる家族で過ごす日々を書き記してみようかと思いました。
落ち込んだ自分が読み返したときちょっと笑って、元気になれる内容を目指したいです。
正直な話し自己満足であり、それ以上ではないので、豆腐よりも柔らかいメンタルを削るような感想は辛いです。
以前、誹謗中傷のような感想を別サイトでもらって以来、筆をおいていました。
そのため、いい感想も悪い感想も貰わずに趣味の範囲で書きたいと思っています。
目標は毎日更新です。
文字数 253,012
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.02.07
遠坂亨(とおさか とおる)16歳は、夏休みの最中、新作ソフトを購入し、家へと帰る道のりで不幸にも命を落としてしまう。
その滑稽な死に方に、彼に大笑いで死を伝える、死神セラと対面する。
死後の選択として、天界で次の転生を待つか。新たな生を得て、超人的な能力か、神話級武器をもらい受け、ゲームの主人公みたいに活躍できる異世界にて、魔王討伐をするか。と、問われる亨。
迷ったあげく亨は、異世界へと旅立つ事を決意する。
しかし亨は、ゲームの主人公みたいな生活を送る事は拒否した。
どれだけ頑張っても、一人で出来る事は限界があると考えたからである。
そんな亨が選択した能力は、死んだ時に手にしていた携帯ゲーム機を利用し、ゲームに登場する主人公や、魅力的なキャラクター達をゲームのストレージデータから召喚するという能力だった。
ゲーム的主人公ポジションを捨て、召喚能力を得た、亨ことトールの旅が、どん詰まりの異世界からスタートする。
主人公、個人の力は、チート持ちとは縁遠いものです。地道に経験を積んで成長していくタイプです。
一話の文字数は、千から二千の間くらいになります。場合によっては、多かったり少なくなります。
誤字脱字は無いように見直してますが、あった時は申し訳ないです。
本作品は、横書きで作成していますので、横読みの方が読みやすいと思います。
2018/08/05から小説家になろう様でも投稿を始めました。
https://ncode.syosetu.com/n7120ew/
文字数 2,982,847
最終更新日 2023.12.06
登録日 2018.05.04
うつ病になったWEBライターの私の、日々感じたことやその日の様子を徒然なるままに書いた日記のようなものです。
今まで短編で書いていましたが、どうせだし日記風に続けて書いてみようと思ってはじめました。
うつ病になった奴がどんなことを考えて生きているのか、興味がある方はちょっと覗いてみてください。
少しでも投稿インセンティブでお金を稼げればいいな、なんてことも考えていたり。
文字数 49,372
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.08.28
今の時代においてもっとも平凡な大学生の一人の俺。
卒業を間近に控え、周りの学生たちは冒険者としてのキャリアを選ぶ中、俺の夢はただひとつ、「悠々自適な生活」を送ること。
金も欲しいし、時間も欲しい。
程々に働いて程々に寝る……そんな生活だ。
しかし、それも容易ではなかった。100年前の事件によって。
そのせいで現代の世界は冒険者が主役の時代となっていた。
ある日、半ば興味本位で冒険者登録をしてみた俺は、予想外のスキル「黄金」を手に入れる。
「はぁ?」
俺が望んだのは平和な日常を送るためだが!?
悠々自適な生活とは程遠い、忙しない日々を送ることになる。
文字数 158,252
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.10.18
「アルークス王子、次はどの聖女候補を試されますか?ミエーレナやサリラあたりが個人的に気になるところではありますが、いかがでしょう?」
ラングのその提案に、アルークスは一段とその気をよくする。
「ああ、お前の考えるままにやってくれ。今回もそれで楽しい目にあわせてもらえたからな。信頼しているぞ」
しかし王子はまだ気づかなかった。この時すでに彼の人生の歯車はおかしくなっていたことに…
――――
文字数 1,061
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.06
「磯子ー、野球しようぜ〜」
中之島が学校帰りの磯子に声をかけた。
「おー、いーよー」
磯子は元気よく答えた。
学校から程近い空き地に行くと、もう結構な人数が集まっていた。
「おせーよ磯子、中之島」
バットを肩に担いだ華澤さんが言った。
「わりーわりー」
磯子は荷物を下ろしながら言った。
「よーし、じゃあ始めるかー」
空き地で野球が始まった。
「じゃあ俺ピッチャ〜」
と言いながら磯子はマウンドへ向かった。
「じゃあ俺バッタ〜」
と言いながら中之島がバッターボックスへと向かった。
「じゃあ俺審判するわ」
と遅川さんが言った。
「じゃあ私キャッチャーね」
とかおるちゃんが言った。かおるちゃんは定位置に着くと、スカートの中に手を入れ、するりと下着を下ろした。
「あ、それ貸して」
と中之島が言い、かおるちゃんの下着を手に取り、顔へ近づけた。
『クンカクンカ』
中之島はかおるちゃんの下着の匂いを勢いよく吸い込みながら、自身のバットをスコスコし始めた。みるみる中之島のバットは大きくなった。
「よし!ありがとう」
中之島はそう言いながらかおるちゃんに下着を返し、自身のバットを取り外し、磯子に向かってバットを構えた。
かおるちゃんは受け取った下着をスカートのポケットに入れ、足をM字開脚させて、両腕をやや後ろの地面につけて、構えた。
「あ、ちょっと待って」
かおるちゃんがそう言うと、後ろに立つ審判の遅川さんに向かって、
「お願い」
と上目遣いで言った。
遅川さんはコクリと頷くと、後ろから手を回し、かおるちゃんのクパァと開いた蜜壺をクチュクチュと優しく掻き混ぜた。
「あ・・・」
ほどなく、かおるちゃんの蜜壺から蜜が溢れ出し、柔らかなキャッチャーミットが完成した。
「ん・・・ありがと」
「プレイボール!!」
磯子は自身のズボンの中に手を入れ、玉を一つ取り出した。そして振りかぶり、キャッチャーミット目掛けて全力で投げた。
『ブン!!』
豪速球のストレート!!
「く・・・!!」
中之島が懸命に振るも、バットは空を切った。
かおるちゃんは少し腰を上げ、見事磯子の玉をミットにおさめた。
「ストラーイク!!」
かおるちゃんが
「ふん!!」
と下腹部に力を入れると、ミットにおさまった玉が弧を描き、磯子のグラブの中に収まった。
文字数 917
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.12.06
50歳になって子育ても全部終わって毎日同じ仕事や趣味を繰り返し何かを始めたく過ごして満足してたけど、知り合いに亡くなる人が多いのとyoutuberの自己啓発本を読んで過去をフィクション混じりで書いて残して置きたいと思ってたので行動してみた。
思い出すだけだから素人でも書けるしな。
文字数 21,878
最終更新日 2023.12.06
登録日 2022.10.16
文字数 70,547
最終更新日 2023.12.06
登録日 2023.09.23