終焉小説一覧
15
件
1
2
3
歴史のあるお屋敷に住む少女は、ある日、家族の誰かが18歳で通らなければならない転生の儀式を進めていた。転生前には、必ず18枚の薔薇の花弁を食する決まりになっている。この日が、彼女の18歳の誕生日。儀式の途中で、父が屋敷中央にある大きなリビングの会場に顔を出した。儀式を進める中で、亡くなったと教えられていた母についての真実を伝えられる。
母はリビングを舞う碧色の蝶だった。彼女は、生物の研究者の父が北アルプスの麓で採取してきた蝶だったが、その神秘的な美しさから、その蝶を愛するようになった。長く生きて欲しいと願う彼は、生物に延命効果が有るとされる新薬をその蝶に投与する。毎夜、オンザロックを飲みながら蝶と暮らす毎日が続いたが、ある日彼が飲み過ぎてしまい朝を迎える。蝶は消えて転生した女性が立っていた。彼女は献身的に彼の生活を支えたが、その後、妊娠して少女を生んだ。1年後の少女の誕生日まで産まれた子を育てると彼女は碧色の蝶に戻った。
この日の儀式でアポトーシスを迎えた少女は塵と消えた。この小さな儀式のバタフライエフェクトから、同じ瞬間に、彼が研究地とする北アルプスの麓の村で沢山の子が産まれることになる。仕事で民泊した家には、少女と同じ名前の子が居て、消えてしまった少女と同じ碧色の眼をしていた。日本人には珍しい碧眼だった。転生後の再会だと疑わなかった。
文字数 3,186
最終更新日 2025.08.26
登録日 2025.08.26
4
光と影は共にある。
それ故に、ふたつの強さもまた同じ。
僕はこの明るすぎるこの街と、大好きなこの街と共に、別れを告げる。
文字数 1,290
最終更新日 2025.08.12
登録日 2025.08.12
5
2024年8月3日午前10時34分世界に衝撃を与えるニュースが報道された。
「明日、8月4日午後9時頃巨大隕石の衝突により世界は滅亡します」
誰もが信じられなかった。絶望し、困惑し、嘆いた。
そんな中俺は必死であの子を探したのだ。ただもう一度会いたい。その一心で。
文字数 2,026
最終更新日 2025.07.26
登録日 2025.07.26
6
小学校で出会った二人の「オサム」。同じ名前のため、一人は「シュウ」と呼ばれるようになった。小学4年生のとき、突然シュウの姓が鹿島から酒井に変わるという出来事があった。高校で別々の道を歩み始め、ゲームセンターでの再会、成人、結婚と人生の節目で交流を続ける二人。50歳の同窓会でシュウは衝撃の事実を明かす—彼の母は鹿島家のお妾で、父の死後に認知を取り消す裁判があり母の旧姓に戻されたのだと。58歳でシュウが孤独死したことをきっかけに、幼馴染6人は「シュウの会」を結成。彼を偲ぶ旅を通じて、人生の短さと友情の価値を再確認する物語。
文字数 5,076
最終更新日 2025.03.12
登録日 2025.03.12
7
8
9
11
もし今日地球が滅ぶのなら、あなたはどうしますか?
恋人や家族と過ごす? いつも通りの生活をする?
今日地球が滅ぶことを告げられた人々の短編です
文字数 4,152
最終更新日 2023.05.21
登録日 2023.05.21
12
時は令和二十七年。
千葉県の中学に転校してきた令堂和咲(りょうどうあさき)は、すぐに四人の友達が出来て仲良くなるのだが、
実は彼女たち四人は、魔道着に身を包んで未知の生物ヴァイスタと戦う魔法使い(マギマイスター)だった。
世界を救うために仲間になる決断をする和咲。
でも、ドジでビビリな和咲の魔法使い見習い生活は、やることなすこと上手くいかず。
先輩戦士の四人にしても、やることはやるけどあまり緊張感なく、日常を楽しんでしまっていて……
果たして彼女らはヴァイスタからこの世界を守り切ることが出来るのだろうか。
文字数 1,104,836
最終更新日 2022.12.01
登録日 2019.04.01
13
15
俺の瞳の中には、糸くずのような精霊ツァルが棲みついている。
視界を漂うそいつはすごく目障りだし、いちいち口うるさくてうっとうしい。
逆らえば記憶を喰うと脅されて、俺は仕方なくツァルに言われるまま、旅をしているわけだけれど――。
ツァルの目的が達成されれば、俺は解放されて自由になれる!
ツァルは自らの目的を達するため、俺は自由の身を得るために。
俺たちは旅の終わりを目指す!
※この小説は小説家になろうさんで完結済みです
文字数 116,554
最終更新日 2019.09.16
登録日 2019.08.12
15
件