学生寮小説一覧

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中学二年の夏休み中、離島に住む倉本彼方はサーフィンを終えて家に帰ろうとしたとき、岩場で何かを探す少年と出会った。
見たことのない少年は夏川零といい、落としたネックレスを探しているのだという。
海の中に落ちていたネックレスを拾った彼方は、次の日も零と会う約束をする。
同い年だという零は、今まで出会ったことのない不思議な空気感の中で生きていて、そんな彼に彼方は惹かれていく。
島の名産である珊瑚を使った指輪を作り、別れ際、生まれて初めてのキスを交わし、互いの指輪を交換した。
夏休みが終わって学校へ行くと、クラスメイトに零とキスをしているところを見られていて、学校どころか島中に広まってしまう。
家族からも見放された感覚に陥った彼方は誰にも心を開かず、交換した指輪だけを支えに生きていこうと決心する。
中学を卒業した後は島を出る決意をし、高校は神奈川県にある高校へ進むと告げた。
高校を卒業した後も島には戻らず、愛する海の側で大学に入学した。男子学生寮に住むことになったが、そこで待ちかまえていたのは中学二年のときに別れた夏川零と、元クラスメイトで彼方を虐めていた九条海人で──。
文字数 37,064
最終更新日 2025.06.14
登録日 2025.04.01
【7/1~7/27 正午に更新します】
沖田総司を拾ってしまった。
それもこれも、わたしが引き寄せ体質なせいだ。
百数十年の時の彼方からこの現代へ、沖田総司を呼び付けてしまった――。
京都は学生街の一角にある「御蔭寮《みかげりょう》」で、わたしと彼らの奇妙な日常生活が始まった。
***
わたし、こと浜北さな。
休学中の大学院生、将来は未定。
沖田総司。
新撰組一番隊組長、病で休職中?
切石灯太郎。
古い石灯籠の付喪神。
巡野学志。
大学に居着いていた幽霊。
***
風も冷たくなってきた十一月の京都で、わたしと沖田は言葉を交わした。
これは、途方に暮れた迷子が再び道を探し始めるまでの物語。
文字数 1,538
最終更新日 2025.06.06
登録日 2025.06.06
大正時代──本田虎臣が十二歳になる夏、湘南にある別荘へ来ていた。
そこで出会ったのは、八重澤幸一と名乗る少年だった。
元々引き合ったのは、妹の薫子と幸一を結婚相手にと親同士が決めたためであった。虎臣と幸一は同年齢もあってすぐに打ち解け、やがて互いの別荘を行き来したり海辺で長い時間を過ごすようになる。
綺麗だのすぐに褒め言葉を口にする幸一に心乱され、虎臣は心が追いつかないでいた。
──なあ、口吸いしよっか?
幸一に言われ、虎臣は初めて身体にも変化が訪れた。
短い夏に別れを告げた後は文通をしていたが、いつしか彼から来なくなってしまう。
虎臣は高校生になり、学生寮に入った。同室になったのは、十二歳の夏に出会った幸一だった。彼の大人になった姿に、虎臣は十二歳に初めて唇を合わせた日のことを思い出す。同時に、なぜ手紙の返事をくれなかったのだと、心にわだかまりができてしまい──。
文字数 92,253
最終更新日 2024.09.21
登録日 2024.03.16
主人公の広夢は同じ学生寮に住む先輩・日向に恋をしている。
同性同士だとわかっていながら思い余って告白した広夢に、日向は「付き合えないが抱けはする」と返事。
しかしモテる日向は普通のセックスには飽きていて、広夢に尿道でイクことを要求する。
童貞の広夢に尿道はハードルが高かった。
そんな中、広夢と同室の五十嵐が広夢に好意を抱いていることがわかる。
日向に広夢を取られたくない五十嵐は、下心全開で広夢の尿道開発を手伝おうとするのだが……。
そんな三つ巴の恋とエロで物語は展開します。
※基本的に全シーン濡れ場、という縛りで書いています。
文字数 20,126
最終更新日 2019.09.29
登録日 2019.09.14
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