ピアノ男子小説一覧

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人間関係のトラブルにより心を閉ざした高校2年生・小谷野柚葉は、
都会の生活から逃げるように、田舎に住む祖母のもとへと引っ越す。
その町で出会ったのは、場違いな洋風の店『ル・リアン』と、喋る猫・アン。
自らを“縁を司る神”と名乗るアンは、柚葉にこう告げる。
「君の縁の糸は、すべて絡まっている」
誰とも関わりたくないと願う柚葉は、「すべての縁を切って」と頼む。
しかし、それには“ある条件”があって――。
そして出会う、ピアノの音に心を閉ざした少年・露木愛斗。
これは、逃げたい少女と、縁を司る神様、そして秘密を抱えた少年が織りなす、あたたかくて少し不思議な物語。
文字数 49,135
最終更新日 2025.06.13
登録日 2025.05.09
『君の音、僕の音』は、まっすぐで不器用な中学生・葉月涼が、自分の「音」と向き合いながら成長していく物語です。
ピアノが唯一の心の拠り所だった涼は、繊細で内向的な性格から、自分に自信が持てず、いつも人の顔色ばかり気にしています。
でも、そんな彼のそばには、優しく寄り添ってくれる猫のショパン、明るく前向きな幼なじみのアオイ、そして密かに想いを寄せてくれるクラスメイトの真澄がいます。
この物語は、音楽の才能を問う話ではありません。「自分って、いったい何だろう」「本当にこのままでいいの?」と迷うあなたのための物語です。
涼の奏でる音には、喜びや悲しみ、焦りや希望――そんな揺れる気持ちがそのまま込められています。とても静かで、だけど胸の奥に深く届く音です。
読んでいると、あなたの中にもある「ちょっとだけ信じたい自分の何か」が、そっと息を吹き返してくれるかもしれません。
誰かに認められるためじゃなく、誰かを驚かせるためでもなく、「自分が自分のままでもいいんだ」と思える――そんな瞬間が、この物語のどこかできっと、あなたを待っています。
ひとつの旋律のように、やさしく、切なく、でも温かい時間を、どうかあなたもこの物語の中で過ごしてみてください。
あなたの心にも、きっと「あなただけの音」があるはずです。
文字数 62,245
最終更新日 2025.03.28
登録日 2025.03.28
君の演奏を聴いたから、僕の人生は変わった。でもそれは嬉しい変化だった。
普通の高校生活。
始まりは予定通りだった。
ちょっとしたキッカケ。ちょっとした勇気。
ほんの些細なキッカケは僕の人生を変えていく。
どこにでもある出来事に偶然出会えた物語。
高一になってからピアノなんて。
自分の中から否定する声が聞こえる。
それを上回るくらいに挑戦したい気持ちが溢れている。
彼女の演奏を聴いてしまったから。
この衝動を無視することなんて出来るはずもなかった。
文字数 122,976
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.04.24
春の真ん中、泣いてる君と恋をした
レンタル有り 旧題:春の真ん中
第6回ライト文芸大賞「青春賞」を頂きました!!
読んでくださった方、感想をくださった方改めまして、ありがとうございました。
2024.4「春の真ん中、泣いてる君と恋をした」に改題して書籍化決定!!
佐々森りろのデビュー作になります。
よろしくお願いします(*´-`)♡
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高一の終わり、両親が離婚した。
あんなに幸せそうだった両親が離婚してしまったことが、あたしはあたしなりにショックだった。どうしてとか、そんなことはどうでも良かった。
あんなに想いあっていたのに、別れはいつか来るんだ。友達だって同じ。出逢いがあれば別れもある。再会した幼なじみと、新しい女友達。自分は友達作りは上手い方だと思っていたけど、新しい環境ではそう上手くもいかない。
始業式前の学校見学で偶然出逢った彼。
彼の寂しげなピアノの旋律が忘れられなくて、また会いたいと思った。
文字数 121,459
最終更新日 2024.04.10
登録日 2023.04.16
──エッチって、どんな感じ?
暗がりで女の子に迫られた。僕はどうすればいい?
僕は工業大学の一年。実験パートナーの彼女の趣味は小説投稿。小説のネタにしたいから、エッチについて知りたいと言う。
高校の失恋から立ち直れない僕は、女子を避けていた。
なのに、タイプじゃないはずの彼女の誘惑に負けてしまう。
昔の恋は忘れられないが、彼女の身体も捨てられない。
彼女の小説創作の手伝いと称して、毎週土曜日、僕はマンションで彼女を抱く……。
R18設定です。性描写がある話には、タイトルに※R と入っています。
大学新入生のイチャイチャ物語に、理科系トピックが微妙にからみます。
完結しました。
文字数 212,533
最終更新日 2023.09.13
登録日 2023.01.26
初夏のある日、蓮は詩音という少女と出会う。
人の記憶を思い出ごと失っていくという難病を抱えた彼女は、それでも明るく生きていた。
いつか詩音が蓮のことを忘れる日が来ることを知りながら、蓮は彼女とささやかな日常を過ごす。
だけど、日々失われていく彼女の記憶は、もう数えるほどしか残っていない。
病を抱えながらもいつも明るく振る舞う詩音と、ピアノ男子 蓮との、忘れられない――忘れたくない夏の話。
作中に出てくる病気/病名は、創作です。現実の病気等とは全く異なります。
第6回ライト文芸大賞にて、奨励賞をいただきました。ありがとうございます!
文字数 55,621
最終更新日 2023.05.12
登録日 2023.04.25
とあるピアニストが一線を退いた。
大地震のあの日、奏でる音を失ったピアニストは、静かに演奏者としての人生に幕を引く宣言をしたのだ。
だが、彼の演奏を聴いていた者はみな知っている。
彼の指先が鍵盤に触れるその瞬間まで、彼はピアノと共に生きていたことを。
そして今、“彼等”は再び舞台に立っている。
再び響き始めた旋律。
それは長い眠りから覚めたかのように、力強く、生き生きとしていて……新しかった。
そこにはかつて失われたはずの彼の音が、もう一度、響いていた──
《高らかに響かせて》 ||:《もう一度》:||
専属ピアニスト×両腕欠損作曲家
※2023/3/14….…46話・完結予定
文字数 180,732
最終更新日 2023.03.14
登録日 2023.02.10
「――ますます音楽というのは、律動づけられた色彩と時間だと思うようになった」
大学最後の学内選抜演奏会、何を弾くか。三谷夕季は悩んでいた。
地元で開催されたコンサートをきっかけに、三谷はもう一度、みそらとともに地元を訪れる。
そこで見たもの、聞こえたもの、肌に触れたものは――。
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連載中の「恋するハンマーフリューゲル」の後日譚(番外編)です。
好きな曲や好きなシーンや好きな空気をぎゅうぎゅうにつめこんだ短編で、個人的にはお気に入りの一本なので供養を兼ねてアップします。
大きなネタバレはありませんので(主人公ふたりの関係性くらいで…)、こちらを読んで興味を持った方はぜひ本編もよしなにお願いします。
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■山岡みそら
声楽専攻四年(木村門下)、ソプラノ。
副科ピアノは羽田門下。
■三谷夕季
ピアノ専攻四年(羽田門下)。
■羽田葉子
ピアノ専攻の非常勤講師。
三谷夕季の担当講師。講義では伴奏法も担当。
■三谷喜美子
三谷のおばあさん。
■木村先生
声楽専攻の非常勤講師。
みそらの担当講師で現役バリトン歌手。
■小野先生
ピアノ専攻教授。葉子の師匠。
文字数 15,161
最終更新日 2021.05.04
登録日 2021.04.01
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