もしも小説一覧
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件
文字数 21,946
最終更新日 2024.02.06
登録日 2024.01.30
菊士は今日も考える。冬のプールに入る時はどんな準備をすれば良いのか。そんなことは、この先の人生で起きないかもしれない。しかし、そんな【もし】を考えて準備を行う。
もし、銀行強盗に直面したら…もし、乗っている電車が止まったら…
こんな【もし】を考える内に、自分はどんどん普通と言われる社会から、取り残されていくような気持ちになる。
そんな時、不思議な女性に出会う。
「私は、皆様を全ての不安から守りたいと考えるものです。そのための準備を一緒にお手伝いさせて頂いております。」
この出会いが、菊士の運命を普通の世界から動かしていく。
人の悩みとは「どうしてそんなことを?」と思える、その人にしか思いもつかないようなものばかりである。そんな
一見すると、無駄に思えるものたちを繋いだ物語である。
文字数 4,644
最終更新日 2023.01.05
登録日 2023.01.01
バイト先のリニューアル工事で、突然収入源を絶たれてしまった苦学生のフク。
困り果てていたところで【パラレルライン売店店員募集】という怪しいチラシが降ってきた。背に腹は変えられないと行きついた先には、後悔を抱えた人しか入ることのできない路線、パラレルラインの駅だった。駅長の晴曰く、この路線は「もしも」の世界へと行くことができるという。
こうしてフクはアルバイトに励みながら、後悔を抱えてもしもの世界に移り住むことを希望する人たちを見送ることとなる。やがてフクや晴にも、後悔と向き合うときが訪れる……。
「もしもあのとき、こうすればよかった」を本当に行えるとしたら、未来は変えられますか?
サイトより転載となります。
文字数 70,893
最終更新日 2022.05.08
登録日 2022.04.30
明日が地球最後の日だったら、何する?
下校のバスの中。部活を引退した高校生の私は、小さい頃は仲良しだったが、高校生になって疎遠になった幼馴染のハルトと久しぶりに話をするようになり、そんな質問を雑にされた。私はハルトの態度に腹を立てながら、返事をするのだが―――
文字数 1,133
最終更新日 2022.04.27
登録日 2022.04.27
今年最後の寒い雪の日。かわいそうな少女は、がんばってマッチを売っていました。
幸福そうなひとびとは、だれひとりとして、少女に目を向けません。
少女は、焦っていました。だって少女は、ふしぎなお導きで、「マッチ売りの少女」という物語をすでに知っていて――このままだときっと自分が昇天するということも、知っていました。
「マッチ売りの少女」は少女の大好きな物語でしたが、かといって、そのままの流れになっていいとも思いません。天国のおばあさんには、会いたいけど、まだ早すぎる気がするのです。
どうしよう、どうしようと思いつつも、マッチは売れず、時ばかり過ぎて、どんどん寒くなっていきます。
少女は、マッチを擦りました。ほしいものは――大好きなキャラクター。
つまり、推しでした。
文字数 5,519
最終更新日 2020.10.25
登録日 2020.10.25
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