第8回アート大賞
選考概要
編集部内で大賞候補作としたのは「saunter-saunter」「わたしのまどのそと」「スギモトダイキノギャラリー」「学童いろはカルタ～ダンスィ・ジョシィの日常!～←実話です!!」の４作品。その後の最終選考において、票を二分した「スギモトダイキノギャラリー」「学童いろはカルタ～ダンスィ・ジョシィの日常!～←実話です!!」の二作を特別賞に選出することとした。
「スギモトダイキノギャラリー」は、著者の独創的な世界観を色鉛筆とボールペンの繊細なタッチで表現したアートギャラリー。キャラクター達の表情からは一口に言葉では表せられないさまざまな感情の機微が窺え、見る者に訴えかけてくる力が感じられた。また、イラストに添えられたややシニカルなキャプションも効果的だった。
「学童いろはカルタ～ダンスィ・ジョシィの日常!～←実話です!!」は、著者自身が実際に触れ合ってきた学童達の様子を、カルタという意外な形に落とし込んだ意欲作。子ども達の不思議な言動や失敗談、無邪気さや素直さが垣間見える一コマが、ほのぼのとしたユルいイラストで再現されており、思わず微笑ましくなる温かい作品だった。
なし
*Ocelot*
スギモトダイキノギャラリー
色鉛筆とボールペンの精緻な色使いにより、著者独自の世界観が見事に表現されていると感じます。切なげでありつつも温かさを感じさせるキャラクター達と、そこに添えられたシニカルながら救いともいえるキャプション。絵と文章との組み合わせがあってこその奥行ある世界観に引き込まれました。
学童いろはカルタ～ダンスィ・ジョシィの日常!～←実話です!!
学童での子ども達の生き生きとした瞬間が、巧みに切り取られた作品でした。子ども達の「ちょっと困った部分」も魅力的に描写されていて、作り手であるかや様の、子ども達への愛情が感じられるものだと思います。作品を見ていて、思わずにっこりしてしまう人も多いのではないでしょうか。
※受賞作については大賞ランキングの最終順位を追記しております。
ポイント最上位作品として、“読者賞”に決定いたしました。様々なゲームのファンタジー世界、そして登場人物がとても鮮やかな色使いで描かれていると思います。数多あるカードゲーム・ソーシャルゲーム系のイラストの中でも独自の絵柄を確立されており、その世界観を好む固定ファンも多いのではないかと感じました。