「だ」の検索結果
全体で151,831件見つかりました。
骨董商を営む弥吉は、あちこちをめぐっては珍しい品を仕入れ、その道の酔狂な道楽に売りさばいている。
今日も弥吉の大の得意先、さる藩の家老の家で品物を広げては、家老の気を引こうと熱弁をふるっていた。
この家老は、若い時は切れ者で通っていたようだが、最近は年のせいかいくらか判断能力が劣ってきたのかもしれない。弥吉が持ち込んだ『珍品』をいい値で買い込むこともしばしば。
概してこのような好事家は、一般の人は見向きもしない物、特に『掘り出し物』という言葉に興味を惹かれるようだ。
さて、今日は弥吉からどんな品を買わされるのか。
弥吉が買い集めた商売の品は、濡れ手に粟の儲けにつながるか、はたまた?
それで、これは時代小説なのだろうか、コメディかもしれない。
文字数 133,768
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.05.06
奥能登で米農家をしていた又吉は、神事に使われる分だけは年貢のお目こぼしされることに気が付いた。
架空の神事を行ったということにして、各々備蓄をしたらいいのではないかと提案したところ皆がそれに賛成。
それから五年がたったある日。
急にわざわざ七尾から上役がありもしない神事を視察にくるといったからさぁ、大変。
神事は架空。
でもそんなことがばれて年貢に払う分をちょろまかしてたことがばれるわけにはいかない村人は本当に神事をやって嘘を誠にする大芝居をすることにした。
イラストは illustACさんからお借りしてます。
イラスト作者: yoshikoさん
文字数 14,423
最終更新日 2026.05.01
登録日 2026.05.01
戸の町を焼くのは、炎か――それとも、人の欲か。
深川を縄張りにする町火消し「鴉組」の頭・黒瀬弦十郎は、ある夜、日本橋の大火に駆けつける。燃え落ちる乾物問屋。逃げ惑う人々。怒号と火の粉が夜空を埋め尽くす中、弦十郎は“妙な臭い”を嗅ぎ取った。
ただの火事じゃねぇ――。
同じ頃、北前船商人の若旦那・伊三郎は、江戸で不可解な足止めを受けていた。荷受先の問屋が火事で消えたことで、物流が止まり、米相場が揺れ始める。
火事の後に消えた帳簿。
焼け跡に残された謎の船印。
そして、江戸各地で続く不審火――。
最悪の出会いを果たした火消しと商人は、互いに反発しながらも、やがて巨大な陰謀へ巻き込まれていく。
火事で儲ける者は誰だ?
誰が江戸を燃やそうとしている?
だが、この物語は陰謀だけではない。
炊き出しのけんちん汁。
焼き味噌と熱い飯。
潮の匂いが漂う品川湊。
笑い声あふれる深川長屋。
泣きながらも生きる町人たち。
焼けてもなお、人は明日を作ろうとする。
火事と喧嘩に明け暮れる不器用な火消し。
損得勘定で動くはずの若き商人。
居場所を失った少女。
江戸で懸命に生きる人々。
彼らの想いが繋がった時、
“町”そのものが立ち上がる。
圧巻の大火災。
息を呑む海上戦。
胸を熱くする人情。
そして、止まらない謎。
これは、
炎の中で“生きる理由”を探す者たちの物語。
『潮煙りの鴉』
――江戸は、まだ燃え尽きちゃいない。
文字数 18,054
最終更新日 2026.06.04
登録日 2026.05.29
江戸城だけではなく、地方の大名家の城にも、同じように奥がある。
大奥ほど巨大でも、厳格でもないが、主君の家族の暮らしを支え、守るのは同じ。
殿さまの妻子は江戸住まいなので、国元の城には、一年ごとに往復する殿さまと、側室であるお部屋さまとその子どもたちが暮らしている。
おようは、下級武士の娘だが、奥女中として、城で働くことになった。
武芸も学問もパッとしないおようが得意なのは掃除。
奥中どこでも掃除して回るおようが目にするのは・・・。
お家を支えているという自負を胸に、おようは今日も奥女中としての勤めを果たす。
架空の藩のお話です。
文字数 26,084
最終更新日 2025.09.27
登録日 2025.05.31
時は江戸。
天下泰平の世にあって、なお血と欲にまみれた世界があった。
――それが、徳川将軍家に仕える女人たちの城、大奥。
生まれも、地位も、家柄も。
すべてはここでは無意味。
美貌、才覚、策略、そして、誰よりも深い“愛”だけが、生き残る鍵だった。
下級武家の娘として生まれた【朝霧(あさぎり)】は、家の命運を背負い、大奥へ上がる。
そこで出会ったのは、神にも比肩すると謳われる女――【雪乃宮(ゆきのみや)】。
高貴なる存在でありながら、どこか哀しみを宿したその人に、朝霧は心奪われる。
一方、雪乃宮もまた、誰にも明かせぬ「ある秘密」を抱え、孤独の中にあった。
甘やかに、鋭く絡み合う視線。
指先がふれ、息が乱れ、心が乱れる。
しかし、大奥は恋を許さぬ世界。
待ち受けるのは、寵愛を巡る陰謀、裏切り、そして非情なる淘汰。
「この身は滅びても、あなたを、護りたい」
華やかな地獄の中で、二人は運命に抗い、手を取り合う。
――これは、
誰にも語られることのなかった、
二人の女たちの、秘められた恋と、誓いの物語。
大奥、花檻の中で咲き誇る、壮絶なる百合絵巻。
文字数 109,586
最終更新日 2025.05.18
登録日 2025.04.28
平安の京、按察使の大納言家に仕える女房・揚羽は、美しく奥ゆかしい小百合姫の将来を心から案じていた。いつか麗しい貴公子に見初められ、誰もが羨む良縁を結んでほしい——そう願い、日々奔走する。
しかし、小百合姫が求めてやまないのは、貴公子ではなく、幼い頃からそばにいる揚羽自身だった。
数々の求愛をことごとく拒み、揚羽にだけ熱烈な想いを寄せる姫の行動に、揚羽は困惑しながらも「普通の恋」をさせようと画策する。
ある夜、揚羽が手引きした夜這いの相手——近衛少将・藤原尚夜は、噂に違わぬ美男子だった。完璧な縁と思いきや、姫は冷たく拒絶し、さらには揚羽こそが自分の想い人だと堂々と宣言してしまう。
「それでも好きです!」と諦めない尚夜まで巻き込み、三角関係はますます混乱を極めて……。
古典『虫めづる姫君』をひねった、ちょっとおかしくて甘酸っぱい百合コメディ。
文字数 6,886
最終更新日 2025.12.29
登録日 2025.12.29
ただの人斬りでも、武士に憧れた最後の武士でもない、新選組の”真実”の物語。
土方歳三を主人公として、新選組に詳しい方にも、新選組を全く知らない方にも楽しんでいただけるように書いていきます。
■参考文献
伊東成郎『土方歳三の日記』新人物往来社・二〇〇〇年
菊地明他編『新選組日誌 コンパクト版 上』新人物往来社・二〇〇三年
菊地明他編『新選組日誌 コンパクト版 下』新人物往来社・二〇〇三年
山村竜也『早わかり新選組』日本実業出版社・二〇〇三年
歴史群像編集部編『図解 日本刀事典』学習研究社・二〇〇六年
相川司『新選組隊士録』新紀元社・二〇一一年
家近良樹『江戸幕府崩壊 孝明天皇と「一会桑」』講談社・二〇一四年
宮地正人『歴史の中の新選組』岩波書店・二〇一七年
相川司『土方歳三 新選組を組織した男』中央公論新社・二〇一七年
文字数 86,796
最終更新日 2026.01.03
登録日 2025.03.22
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
文字数 174,305
最終更新日 2024.06.27
登録日 2024.05.25
江戸の町外れの長屋に暮らす生真面目すぎる同心・十兵衛はひょんな事に出会った謎の自称天才絵師である青年・与平を住まわせる事になった。そんな与平は人には見えないものが見えるがそれを絵にして売るのを生業にしており、何か秘密を持っているようで……町の人と交流をしながら少し不思議な日常を送る二人。懐かれてしまった不思議な黒猫の黒太郎と共に様々な事件?に向き合っていく
三十路を過ぎた堅物な同心と謎で軟弱な絵師の青年による日常と事件と珍道中
「ほんま相変わらず真面目やなぁ」
「そういう与平、お前は怠けすぎだ」
(やれやれ、また始まったよ……)
また二人と一匹の日常が始まる
文字数 28,897
最終更新日 2026.05.19
登録日 2025.03.13
江戸には『鶏番』という闇興行がある。
食い詰めた浪人を『鶏』として殺し合わせる、幕府公認の見世物だ。
立会人を務めるのは、妻子を亡くして刀が抜けなくなった同心・北大路土門。
鶏達は時折狼藉を働き、『荒鶏』として始末せざるを得なくなる。
刀を抜けない土門の代わりに人を斬るのは、お燐という名の少女。食い意地が張っていて、うすのろで、口も悪いが、ひとたび脇差を抜けば生き残る。
これは、刀を抜けない男と刀として生きるしかなかった少女が、江戸の闇で『荒鶏』を始末する『時代劇決闘パンク』。
だがこの二人――仲が悪い!!
オープニングナレーション
老中・田沼意次の世に、あぶれた剣客を『鶏』呼ばわりして戦わせ、見世物にする『鶏番』なる催しあり。
掟を破りし鶏は荒鶏と呼ばれ、鶏番立会人は七日のうちに始末せねばならぬ。
しかし江戸市中に、このことを知るものは少ない。
登録日 2026.05.31
拝見、旦那様。あなたと妾の子供の誕生を、私は心から喜んでおります。けれど、その子を抱くことは決してありません。それが、私が「冷徹な女」と呼ばれる理由であり、妻としての誇りでもあるのです。
ーーーーーー
松島香里奈は、「冷徹な女」と呼ばれ侯爵令嬢に仕えていた。
ある日、夫と妾の子ができたと知り、三年ぶりに松島家へ帰郷することに――。
そこで待ち受けていたのは、夫の裏切り、妊娠した女中との対峙、そして母になれぬ自分の痛み。
冷徹に突き放すか、それとも慈悲を与えるか。
彼女の選択は、やがて一族の未来をも左右することになる。
冷徹さの裏に隠された、揺るぎない愛情と誇り。
すべては、仕えるお嬢様の幸せのために――。
大正から昭和へと移りゆく時代を背景に、ひとり強く寂しい女の愛と誇りの物語
文字数 14,922
最終更新日 2026.06.04
登録日 2025.09.19
あらすじ
天下が欲しかったわけではない。
ただ、天下を取るに足る男が自分だった――伊達政宗は、そう信じていた。
幼き日、疱瘡によって片目を失った梵天丸は、その瞬間から“普通の子供”ではいられなくなる。母の冷たい視線、家中の不安、若くして背負わされる伊達家当主の重責。やがて政宗は、苛烈な決断と圧倒的な才覚で奥州を駆け上がり、“独眼竜”の異名とともに乱世へその名を刻んでいく。
だが、彼がいかに速く走ろうとも、時代はさらに速かった。
奥州で覇を唱える頃には、中央では豊臣秀吉が天下統一を目前に進み、さらにその先には、静かにすべてを呑み込む徳川家康が待っている。
早すぎたのか、遅すぎたのか。
英雄だったのか、異端者だったのか。
政宗は、戦い、睨み、挑発し、演じ続ける。自分こそが乱世に選ばれるべき男だと証明するために。
これは、天下人になれなかった男の敗北譚ではない。
天下を取り損ねてもなお、自分という生き方だけは誰にも明け渡さなかった男――伊達政宗の、痛烈で不器用で、誰よりも鮮烈な生涯を描く歴史ライトノベル。
文字数 172,970
最終更新日 2026.06.08
登録日 2026.05.28
ナポレオン時代、「不敗のダヴー」「鉄の元帥」と謳われたダヴーが、准将だった頃の物語。
人と接すればケンカになるダヴーは、その性格もあって、あちこちで上官や同僚と衝突、でも、殺人が趣味なので、軍でそれなりの地位を築いていた。
ある日彼は、ライン軍の将軍ドゼに窮地を救われる。黒髪の「軍神」に、ダヴーはたちまちほれ込み、有能で美形の自分こそが彼の副官にふさわしいと売り込むが、あっさり断られてしまう。ドゼのどのような一面(女性関係とか)を知ろうと、ダヴーの彼への敬意と憧れは揺らがない。
ヴァンデの内乱鎮圧、昇進を断り、籠城して捕虜になり、また、オーストリアのカール大公との死闘、そして、政変とクーデターの波に否応なしに呑まれていく。
エジプト遠征の直前までを描きます。
※こんなんですが、ダヴーの性格以外は、史実に即しています
※タイトルの「ナポレオンの鉄壁」は、宇宙大帝ゴッドシグマ様から頂きました。ありがとうございます
※肖像画など絵画作品は wikipedia、自作以外の地図は googlemap より拝借しています
文字数 151,679
最終更新日 2026.06.09
登録日 2026.05.30