前世は冷酷皇帝、今世は幼女1
「ユリアナ、お前の嫁ぎ先が決まった」その言葉を聞いた瞬間、気弱な伯爵令嬢の中にあった、とある男の魂が覚醒した。“冷酷皇帝”ユリウス――かつて数多の屍を積み上げ、大陸の覇者となった男は、幼女の姿で今世に転生したのだ。皇帝の力と威厳をその身に宿す幼女が、帝国を汚す悪を打ち払う――。
前世は冷酷皇帝、今世は幼女2
前世では冷酷皇帝として畏れられたユリウス帝。人形のような愛らしい幼女に転生した彼は ユーリと名を変え、新たな人生を歩み始めた。自由という未知を知るべく、自分のために生きることを決めたユーリ。しかし、街にはびこる悪がそれを許さない。さらにユーリの転生の謎に関わる魔族の影が、彼女と腹心であるクロードに忍び寄る。二人と街が最大の危機を迎えたとき、ユーリが下す決断とは。そしてユーリとクロードの関係に、大きな亀裂が走り……「そなたはもう、余の臣下ではない」皇帝の力と威厳をその身に宿す幼女が、世界を揺るがす謎と災いに立ち向かう――!
前世は冷酷皇帝、今世は幼女
銀髪に青翡翠の瞳、人形のような愛らしい幼女の体で、ユリウス帝は目覚めた。数え切れぬほどの屍を積み上げ、冷酷皇帝として畏れられながら大陸の覇者となったユリウス。だが気が付けば、病弱な貴族令嬢に転生していたのだ。ユーリと名を変え外の世界に飛び出すと、なんとそこは自身が統治していた時代から数百年後の帝国であった。争いのない平和な日常がある一方、貧困や疫病、それらを利用する悪党共は絶えない。「臭いぞ。ゴミの臭いがプンプンする」皇帝の力と威厳をその身に宿す幼女が、帝国を汚す悪を打ち払う――!