鬼の御宿の嫁入り狐2
月喰む雲と忘れじの花嫁
鬼の一族が棲まう「繊月の里」にある旅籠屋・燕屋で暮らす少女、縁。燕屋の次男・琥珀と正式に許婚となった縁は、花嫁修業として仲居の仕事に奮闘する日々を送っていた。その一方で、琥珀のことを意識するあまり、彼とはなかなか進展できずにいた。そんな中、燕屋に「呪い持ち」だという鬼の姫君がやってくる。彼女の身の回りの世話をすることになった琥珀と、その様子を見てヤキモキする縁。すると数日後、琥珀の様子がどこかおかしくなり、なんと縁のことを忘れてしまって――? 異種族の二人が織りなす本格あやかし恋愛ファンタジー、待望の続編!
鬼の御宿の嫁入り狐
鬼の一族が棲まう「繊月の里」には、三つの尾を持つ妖狐の少女が鬼に交じって暮らしている。彼女――縁は、幼い頃、腹部に火傷を負って倒れていたところを旅籠屋の次男・琥珀に助けられ、彼が縁を「自分の嫁にする」と宣言したことがきっかけで、鬼の一家と共に暮らすようになった。優しくにぎやかな一家に愛されてすくすくと育った縁だったが、成長するにつれ、琥珀や家族との種族差に疎外感を覚えていく。そんな憂いを抱えていたある日、縁の前に彼女のことを「花嫁」と呼ぶ美しい妖狐の青年が現れて……? 傷を抱えた妖狐の少女×寡黙で心優しい鬼の少年の本格あやかし恋愛ファンタジー!