『ラズーン』第一部 10.花祭(1)アップ。
「ユーノ?」
「これあげるよ、アシャ」
後ろを通り抜けながら渡されたのは花冠、舞台から降りていこうとするのに振り返った。
「どうした?」
「ちょっと酔った。酔い、冷ましてくる」
それに、こういうのも苦手だしね。
にこりと笑って見上げてきた顔が、今にも泣きそうに見えた。
「ユーノ…」
「アシャは立っちゃだめだよ、一気にいなくなると座が白けるから」
追おうとしたアシャは機先を制されて鼻白む。顔を背けているくせに、こちらの動きに聡いのがうっとうしくて吐き捨てる。
「かまわん、イルファとレスがいる」
「だぁめ。じゃ…すぐ、戻るから」
(ユーノ)
人込みにまぎれるように去る背中が陽炎のように儚く見えた。
「これあげるよ、アシャ」
後ろを通り抜けながら渡されたのは花冠、舞台から降りていこうとするのに振り返った。
「どうした?」
「ちょっと酔った。酔い、冷ましてくる」
それに、こういうのも苦手だしね。
にこりと笑って見上げてきた顔が、今にも泣きそうに見えた。
「ユーノ…」
「アシャは立っちゃだめだよ、一気にいなくなると座が白けるから」
追おうとしたアシャは機先を制されて鼻白む。顔を背けているくせに、こちらの動きに聡いのがうっとうしくて吐き捨てる。
「かまわん、イルファとレスがいる」
「だぁめ。じゃ…すぐ、戻るから」
(ユーノ)
人込みにまぎれるように去る背中が陽炎のように儚く見えた。
コメント 0件
登録日 2017.02.19 00:39
0
件