『緑満ちる宇宙』第5章 『第二の草』(2) アップ。
スライはサヨコをクルドの部屋に運び込んだ。
「そういうわけか」
始めは驚いたクルドも、事情を聞くと、ソファベッドで眠っているサヨコを考え込んだ目で見つめ、納得をもらした。無言のスライを見やり、先を促す。
「それで? あんたがここへサヨコを運び込んだのは、ファルプを疑ってのことか?」
運び込んだ後、サヨコからことさら離れた戸口で自分の体を抱くようにして立っていたスライは、目を細めたまま答えた。
「サヨコを殺すつもりだったにしては、俺が中央ホールにいる時間を狙ったり、直前までサヨコが接触していたのがファルプしかいなかったり、どうにも不手際すぎる。疑ってください、と言っているようなものだ」
考えたくないもう1つの可能性を、スライは無理に口から押し出した。
「だが、サヨコへの脅しというのなら、十分効果はあっただろうな。サヨコはモリの死について調べ始めていたようだし、あまりうるさく嗅ぎ回ってくるなら、モリの二の舞いを覚悟しろということだとすぐにわかる。もっとも、それにしても、こういう状況で脅しをかければ、かえってモリの死に不審を抱かせるだけだ。それにファルプが気づかないとは思えないが」
「そういうわけか」
始めは驚いたクルドも、事情を聞くと、ソファベッドで眠っているサヨコを考え込んだ目で見つめ、納得をもらした。無言のスライを見やり、先を促す。
「それで? あんたがここへサヨコを運び込んだのは、ファルプを疑ってのことか?」
運び込んだ後、サヨコからことさら離れた戸口で自分の体を抱くようにして立っていたスライは、目を細めたまま答えた。
「サヨコを殺すつもりだったにしては、俺が中央ホールにいる時間を狙ったり、直前までサヨコが接触していたのがファルプしかいなかったり、どうにも不手際すぎる。疑ってください、と言っているようなものだ」
考えたくないもう1つの可能性を、スライは無理に口から押し出した。
「だが、サヨコへの脅しというのなら、十分効果はあっただろうな。サヨコはモリの死について調べ始めていたようだし、あまりうるさく嗅ぎ回ってくるなら、モリの二の舞いを覚悟しろということだとすぐにわかる。もっとも、それにしても、こういう状況で脅しをかければ、かえってモリの死に不審を抱かせるだけだ。それにファルプが気づかないとは思えないが」
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登録日 2017.02.19 21:36
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