『朱の狩人』10.成就 (3)アップ
「痛い……身体中が……痛い……息が苦しい……・苦しいよ……仁」
はっはっ、と短い呼吸になりながら、朱乃は自分の身体を抱えた。真っ青になっていく朱乃を仁が抱えるとまた鋭い悲鳴を上げてのけぞる。
「だめ……触らっ……ないで……・痛い……仁が……痛い……っ!」
「朱乃……!」
戸惑いながら呼びかけ、仁は気がついた。今、仁と朱乃は深い部分でほとんど同一化している。2つの魂が混ざりあいながらお互いの身体にいるようなものだ。だからこそ、仁は朱乃の傷を、痛みを自分のものとして受け止めて傷ついたのだ。
だが、朱乃はそうではなかったとしたら?
今の今まで朱乃の意識は仁に開かれていなかったとしたら。
仁が朱乃の側にいると確信した瞬間に、初めて仁の意識への回路が開いたとしたら。
「痛い……いたい、いたい、いたい……仁、これ、何……何なの?」
泣きじゃくりながら朱乃は悲鳴を上げた。
はっはっ、と短い呼吸になりながら、朱乃は自分の身体を抱えた。真っ青になっていく朱乃を仁が抱えるとまた鋭い悲鳴を上げてのけぞる。
「だめ……触らっ……ないで……・痛い……仁が……痛い……っ!」
「朱乃……!」
戸惑いながら呼びかけ、仁は気がついた。今、仁と朱乃は深い部分でほとんど同一化している。2つの魂が混ざりあいながらお互いの身体にいるようなものだ。だからこそ、仁は朱乃の傷を、痛みを自分のものとして受け止めて傷ついたのだ。
だが、朱乃はそうではなかったとしたら?
今の今まで朱乃の意識は仁に開かれていなかったとしたら。
仁が朱乃の側にいると確信した瞬間に、初めて仁の意識への回路が開いたとしたら。
「痛い……いたい、いたい、いたい……仁、これ、何……何なの?」
泣きじゃくりながら朱乃は悲鳴を上げた。
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登録日 2017.02.22 23:14
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