第7章『エッグ』と名乗る男(1)
スライは夜の時間へ沈み込んでいくステーションの中を、アイラと歩きながらいらいらし続けていた。
「何だ…何だって……自分が『GN』だっていうことがわかっていないはずはない…発作も起こしたのに…なのに、どうして…『草』もないのに」
足早にエレベーターを経由してタカダの部屋へ急ぎながら、自分が呟き続けているのもあまり意識にない。
サヨコの気持ちはもう得られないにせよ、彼女の命だけは必ず守ろう。
そう決意した矢先に、サヨコは自ら窮地に突き進むようなことを言い出した。頭の中にサヨコのことばが繰り返し響いている。
(地球へ戻らないって、そんなこと、どうしてそんなむちゃなこと)
唇を噛み、荒々しく歩を進める。
(どうしてだ、どうしていつも、俺の手をすり抜ける)
まるで、スライの助けを知っていて拒むように、スライの気持ちだけは絶対に受け取らないとでも示すように。
(そんなに俺が嫌いなのか。そんなに俺が憎いのか)
「何だ…何だって……自分が『GN』だっていうことがわかっていないはずはない…発作も起こしたのに…なのに、どうして…『草』もないのに」
足早にエレベーターを経由してタカダの部屋へ急ぎながら、自分が呟き続けているのもあまり意識にない。
サヨコの気持ちはもう得られないにせよ、彼女の命だけは必ず守ろう。
そう決意した矢先に、サヨコは自ら窮地に突き進むようなことを言い出した。頭の中にサヨコのことばが繰り返し響いている。
(地球へ戻らないって、そんなこと、どうしてそんなむちゃなこと)
唇を噛み、荒々しく歩を進める。
(どうしてだ、どうしていつも、俺の手をすり抜ける)
まるで、スライの助けを知っていて拒むように、スライの気持ちだけは絶対に受け取らないとでも示すように。
(そんなに俺が嫌いなのか。そんなに俺が憎いのか)
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登録日 2017.02.28 13:16
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