『ラズーン』第六部 7.ミダスの裏切り(11)アップ。
ぎくりとした一瞬、ジットーの刃先が頬を掠め、痛みとともに被りものの布を裂いた。パラリと仮面のように剥がれる口元の布、頬に伝う生ぬるい雫、振り返った視界に、夕暮れの紫の光の中、目を奪うほど鮮やかな金髪を風に乱れさせたセシ公の姿があった。
コメント 0件
登録日 2020.07.26 00:05
0
件