『緑満ちる宇宙』第8章 モリ(1) アップ。
スライは半時間ほど仮眠しただけで目を覚ました。
さっそくデスクにつき、地球のカナンを呼び出す。非常回線を使った呼び出しで、これで応答しなければ、ステーションの緊急用の小型機を使って、サヨコを地球に送り返すつもりだった。
タカダの死因は、ファルプによって窒息死と判断された。モリと同様、睡眠薬を飲まされた形跡があり、換気が止められていた。
ファルプ自身が殺したのなら、これほど滑稽な図もないだろうが、当のファルプは心臓に剛毛が生えているとみえ、何の動揺も見せなかった。カナンへの報告についても、当然のこととして応じ、正直なところ、スライには、どこまでがファルプの芝居でどこからが本音なのか判別できなかった。
(長い付き合いの部下だったのに、これほどわからない人間だったのか)
サヨコの『一緒に長くいるからといって、わかっているとはかぎらない』ということばを改めて思い出す。ファルプのあまりにも明るくはっきりした容貌に、内側の人格まで表面と同じものだと思い込んでいたのだ。
さっそくデスクにつき、地球のカナンを呼び出す。非常回線を使った呼び出しで、これで応答しなければ、ステーションの緊急用の小型機を使って、サヨコを地球に送り返すつもりだった。
タカダの死因は、ファルプによって窒息死と判断された。モリと同様、睡眠薬を飲まされた形跡があり、換気が止められていた。
ファルプ自身が殺したのなら、これほど滑稽な図もないだろうが、当のファルプは心臓に剛毛が生えているとみえ、何の動揺も見せなかった。カナンへの報告についても、当然のこととして応じ、正直なところ、スライには、どこまでがファルプの芝居でどこからが本音なのか判別できなかった。
(長い付き合いの部下だったのに、これほどわからない人間だったのか)
サヨコの『一緒に長くいるからといって、わかっているとはかぎらない』ということばを改めて思い出す。ファルプのあまりにも明るくはっきりした容貌に、内側の人格まで表面と同じものだと思い込んでいたのだ。
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登録日 2017.03.03 21:21
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