『緑満ちる宇宙』第9章 星渡るオリヅル(2) アップ。
ふいに、サヨコは、自分の体がファルプに抱えられるようにして空間に止まっているのに気づいた。
幻覚が消えたわけではなく、いまだ周囲は暗い宇宙空間、モリやタカダの死体や、暗闇に潜む悪夢が形を成しているが、それと平行して、自分の体がファルプの手で、何かに固定されつつあるのがわかった。
サヨコの目に光が戻ったのに気づいたのだろうか、ファルプはまじまじとサヨコを覗き込んだ。にこやかな無邪気な微笑を浮かべて、静かに話しかけてくる。
「さあ、サヨコ、昔話は終わりにしよう。カナンは君の始末と引き換えに、身柄を保証してくれるそうだよ。幸いここには、緊急用の小型機が残っている。地球まで飛ぶには十分だし、私は操作を知っている。お別れだね。君が有能で残念だ、サヨコ」
幻覚が消えたわけではなく、いまだ周囲は暗い宇宙空間、モリやタカダの死体や、暗闇に潜む悪夢が形を成しているが、それと平行して、自分の体がファルプの手で、何かに固定されつつあるのがわかった。
サヨコの目に光が戻ったのに気づいたのだろうか、ファルプはまじまじとサヨコを覗き込んだ。にこやかな無邪気な微笑を浮かべて、静かに話しかけてくる。
「さあ、サヨコ、昔話は終わりにしよう。カナンは君の始末と引き換えに、身柄を保証してくれるそうだよ。幸いここには、緊急用の小型機が残っている。地球まで飛ぶには十分だし、私は操作を知っている。お別れだね。君が有能で残念だ、サヨコ」
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登録日 2017.03.07 09:07
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