空月 瞭明

空月 瞭明

BL小説好きです。作品傾向としては「美人な不憫受けがいい奴な攻めに救われる」お話が多いかもしれません。

魔道暗殺者と救国の騎士、ちょっとつけたしました

最終話の(1)に以下の文面を付け加えました。
入れようか入れまいかぎりぎりまで迷って、ハッピーエンド感を損なうかなと思って削ったのですが、やはりサギトの心情説明として入れたほうがいいかなと思い、加えることにしました。

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 グレアムは、いまだにあの暴露を後悔している。サギトが辟易する勢いで毎日謝ってくるので「それ以上謝ったら騎士団を辞める」と言ってようやく黙らせた。黙らせたが言外に悔やみ続けているのは伝わってくる。

 サギトはグレアムが何をそんなに気に病むのか理解できなかった。悪いのはあの男だ。
 あの男はサギトに「グレアムが悪い」と思わせ、その稚拙な嘘に自分は騙された。

 あの男は十年、サギトにグレアムを憎ませた。
 そのことにはらわたが煮えくり返る思いだ。

 だがサギトはもうあの男の虚言の呪縛から解き放たれた。
 なのに代わりにグレアムがあの男の呪いに囚われてしまうなんて、たまったもんじゃない。

「そう、悪いのは全部、わしに教えたグレアムじゃ」

 そう言って高笑いするあの男の声が聞こえてきそうでゾッとした。
 グレアムの後悔を感じるたびに、サギトはあの男の呪いを感じ煮え湯を飲まされるような心地がする。

 グレアムには徐々にあの男の呪いから解放されて欲しいと思う。
 そのためにも自分はこれから、ちゃんと幸せに生きなければ、とサギトは思う。
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登録日 2020.09.07 20:48

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