segakiyui

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『ラズーン』『そして別れの時』連載中。メルマガ『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー3』』『闇を闇から』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『ラズーン』第一部 12.盲目の導師(3)(個人サイトでアップ)

 ごくん、とイルファが唾を呑む。
 レスファートも緊張した顔でアシャを見つめる。
 ましてやその瞳に正面から見据えられて、ユーノはことばを失った。
(ラズーンの200年祭)
 そんなことばは聞いたことがない。200年と一口に言うが、寿命を全うしても4~5世代ほどが生きる時間を一括りにしてしまう時間単位は、国の歴史にしか存在しない。
「っ」
 ふいにそれはセレドが成り立った時から現在に至るまでの時間だと気付いて、どきりとした。まるで、セレドがラズーンのその祭りによって生まれ、祭りによって滅びていくような不安な気持ちになって、思わず口を開く。
「それって」
 今あちこちに現れている太古生物と関係があるのか。『運命(リマイン)』と呼ばれる者が襲ってきたことや、カザドの魔手が伸びてきたこととも無関係ではないのか。
 ひょっとして今世界は大きく崩れていこうとしていて、その余波をセレドも受けている、そういうことではないのか。
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登録日 2017.03.11 01:07

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