segakiyui

segakiyui

『ラズーン』『そして別れの時』連載中。メルマガ『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー3』』『闇を闇から』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『ラズーン』第一部 12.盲目の導師(1)アップ。

「それから」
 ゆっくり目を閉じて声が震えないように頑張る。
「明日には、ここを出よう」
「え?」
「どうしても早く、行きたいところがある」
 いつかセレドを出られたなら行ってみたいと言ってたところ、ラズーンへの道中にあっただろう?
「ああ、ネークの導師、か」
「うん、どうしても」
 どうしても、早く行きたい。
「世界が変動するなら、なおさら早く」
「………わかった。道をあたっておこう」
「お願い」
 アシャはそれ以上追求することもなく部屋を静かに出て行く。
 俺ニモ好ミト言ウモノガアル。
(そんなこと、わかってる)
 1人になった部屋の中で、ユーノは体を竦めてきつく唇を噛み締めた。
コメント 0
登録日 2017.03.14 20:58

コメントを投稿する

1,000文字以内
この記事に関するコメントは承認制です

ログインするとコメントの投稿ができます。
ログイン   新規ユーザ登録

0