『ラズーン』第一部 13.夢見る草猫達(3)(個人サイトでアップ)
さやさやと草原を渡る風が、快い子守唄のようにユーノをくつろがせる。
淡い夢の中で導師の横顔が声を荒げる。
『生きるための迷いまで取りたいのか!』
(導師、あなたの言う通りだ)
夢の中で囁き返して、ユーノは溜め息をついた。
そうだ、アシャに対する想いを消し去ることはできない、心の奥底に閉じ込めておくことはできても。
それがあれからずっと考えて出した結論だ。
諦めきれない、あの豊かな色彩に輝く瞳も、黄金の光に包まれて笑う顔も、からかうように動くしなやかな手足、見かけとは違った確かで揺らがない体も、何より痛みに呻く夜の苦痛を減じてくれたのは、他の誰でもないアシャ1人だったのだから。
淡い夢の中で導師の横顔が声を荒げる。
『生きるための迷いまで取りたいのか!』
(導師、あなたの言う通りだ)
夢の中で囁き返して、ユーノは溜め息をついた。
そうだ、アシャに対する想いを消し去ることはできない、心の奥底に閉じ込めておくことはできても。
それがあれからずっと考えて出した結論だ。
諦めきれない、あの豊かな色彩に輝く瞳も、黄金の光に包まれて笑う顔も、からかうように動くしなやかな手足、見かけとは違った確かで揺らがない体も、何より痛みに呻く夜の苦痛を減じてくれたのは、他の誰でもないアシャ1人だったのだから。
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登録日 2017.03.30 23:04
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