『ラズーン』第一部 13.夢見る草猫達(7)(個人サイトでアップ)
「アシャ」
「ああ」
草猫の尾の震えが強まるに従って、共振するように腰から下を包み込んだ剣型の草が、鋭い傷みとともに波立ち突き立ちながら蠢く。同時に朗々とした声が脳の奥底から響き渡ってきた。
『我らはネークの草猫として、我らの王を欲している』
光球が降り注ぐのが止まった。
静まり返った草原に、燃え盛っていた炎も、1つまた1つと草原の露に濡らされたように消えていく。
「王はラズーンではないのか」
アシャの問いに、草猫は深い哀しみの色を瞳にたたえた。鮮やかに光を放っていた眼が曇るように色を薄めて、淡い黄緑色に滲んでいく。
『ラズーンは我らを見放した』
色を薄めて逆になお大きく見開いた瞳で、草猫は訴えた。
「ああ」
草猫の尾の震えが強まるに従って、共振するように腰から下を包み込んだ剣型の草が、鋭い傷みとともに波立ち突き立ちながら蠢く。同時に朗々とした声が脳の奥底から響き渡ってきた。
『我らはネークの草猫として、我らの王を欲している』
光球が降り注ぐのが止まった。
静まり返った草原に、燃え盛っていた炎も、1つまた1つと草原の露に濡らされたように消えていく。
「王はラズーンではないのか」
アシャの問いに、草猫は深い哀しみの色を瞳にたたえた。鮮やかに光を放っていた眼が曇るように色を薄めて、淡い黄緑色に滲んでいく。
『ラズーンは我らを見放した』
色を薄めて逆になお大きく見開いた瞳で、草猫は訴えた。
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登録日 2017.04.03 11:36
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