『ラズーン』第一部 13.夢見る草猫達(9)(個人サイトでアップ)
「私が嫌いだから、旅を続けたくないから、側に居たくないから、離れるの?」
「ち、がう…」
レスファートはまた1歩後ずさり、ユーノはまた1歩前へ進む。苛立ったように体を捩る草猫をアシャは凝視する、視線で心臓を貫ければいいと願いつつ。
「怪我するから? 怖いことばっかりだから? 楽しいことなんて1つもないから?」
「ちが…う……っ」
ユーノはわかっていて追い詰める。何が何でもレスファートを取り返す、その強い意志が空気を満たし、闇を駆けて、少年の眠る心の奥底に届いていくのがわかる。
「レス…?」
絶妙の間合いでユーノは立ち止まった。両手を広げたまま、そっと静かに呼び掛ける。
「戻ってきて」
「ち、がう…」
レスファートはまた1歩後ずさり、ユーノはまた1歩前へ進む。苛立ったように体を捩る草猫をアシャは凝視する、視線で心臓を貫ければいいと願いつつ。
「怪我するから? 怖いことばっかりだから? 楽しいことなんて1つもないから?」
「ちが…う……っ」
ユーノはわかっていて追い詰める。何が何でもレスファートを取り返す、その強い意志が空気を満たし、闇を駆けて、少年の眠る心の奥底に届いていくのがわかる。
「レス…?」
絶妙の間合いでユーノは立ち止まった。両手を広げたまま、そっと静かに呼び掛ける。
「戻ってきて」
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登録日 2017.04.06 23:44
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