『パセリがつぶやく』7アップ。
「だからね、ああいうのは、本当に困るんですよね」
井田は詰め所で岩崎相手に愚痴を並べ続けている。さっきからもう二十分、いつもの忙しい忙しいという口癖はどこへやら、話せば話すほど、愚痴の種が見つかるらしい。
「こっちだって、患者を抱えて何も考えてないわけじゃない。いろいろな文献もあたっているし、教授に症例について報告もしている。そのうえでの医療方針なんです。それを、部外者が知ったかぶりをして飛び込んでくる、自分が責任を取れもしないのに騒ぎ立てるからたまらない」
滅菌物品の補充をしながら、田賀は岩崎の忍耐力に感心していた。
もう何度『たまらない』ということばを聞いているだろう。自分の愚痴にここまで時間を裂けるならば、もっと患者の側に行けば愚痴の半分はなくなるかもしれない、と考える。
コメント 0件
登録日 2017.04.13 11:44
0
件