『パセリがつぶやく』10アップ。
望美がかほ子の部屋に入ったのは、昼直後のことだった。
枕元の床頭台には、手のついてない食事のトレーが当然のように置かれてあった。
望美は遠回しに反応を探るという芸当はできない性分だ。ひょいと顔を上げたかほ子に、できるかぎり優しく笑って声をかけた。
「こんにちは、栄養部の谷、といいます。山野かほ子さんですね」
「はい」
栄養部、と聞いたとたんに固くなったかほ子の表情を、望美はどこかで無視してしまった。そのままベッドに近づき、トレーを覗き込みながら尋ねる。
「今日のご飯はどうでした? あれ、手付かずだね。あんまり、おいしそうじゃなかったかなあ?」
枕元の床頭台には、手のついてない食事のトレーが当然のように置かれてあった。
望美は遠回しに反応を探るという芸当はできない性分だ。ひょいと顔を上げたかほ子に、できるかぎり優しく笑って声をかけた。
「こんにちは、栄養部の谷、といいます。山野かほ子さんですね」
「はい」
栄養部、と聞いたとたんに固くなったかほ子の表情を、望美はどこかで無視してしまった。そのままベッドに近づき、トレーを覗き込みながら尋ねる。
「今日のご飯はどうでした? あれ、手付かずだね。あんまり、おいしそうじゃなかったかなあ?」
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登録日 2017.04.16 21:44
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