『ラズーン』第一部 14.ダノマの赤い華(3)アップ。
「早く戸を閉めろ、湯が冷める」
「あ、うん」
浴場を霞ませる湯気のせいで、ユーノの姿がはっきりとは見えないのだろう、ざぶりと再び背中を向けながら唸られて、慌てて戸を閉めた。
(ここで逃げちゃ、かえってややこしくなる)
「ユーノ…」
レスファートがどうしようかと言いたげに見上げてくるのに頷いて、壁から突き出した棚の布を取り、さりげなく前で抱えて湯舟の端の洗い場に向かう。
「いい湯だぞ……入らんのか?」
湯舟に背中を向けてしゃがみこんだとたんにイルファが話し掛けてきてぎくりとした。
「うん、レスを洗ってから」
「そうか」
「あ、うん」
浴場を霞ませる湯気のせいで、ユーノの姿がはっきりとは見えないのだろう、ざぶりと再び背中を向けながら唸られて、慌てて戸を閉めた。
(ここで逃げちゃ、かえってややこしくなる)
「ユーノ…」
レスファートがどうしようかと言いたげに見上げてくるのに頷いて、壁から突き出した棚の布を取り、さりげなく前で抱えて湯舟の端の洗い場に向かう。
「いい湯だぞ……入らんのか?」
湯舟に背中を向けてしゃがみこんだとたんにイルファが話し掛けてきてぎくりとした。
「うん、レスを洗ってから」
「そうか」
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登録日 2017.04.19 08:24
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