『ラズーン』第一部 15.クノーラスの異変(7)(個人サイトでアップ)
それは、遠目には尖塔や壁に奇妙な形の浮き彫りがされている、と見えた。
「あれが、クノーラス城…?」
「っ」
ユーノに確認されたアオクが息を呑む。
城に近づいていくに従い、その不思議な浮き彫りが蠢いているのが見えてくる。陽の光を鈍く反射しながらぬらぬらと動くものを見定めて、ユーノはぞくりと背中の付け根が竦むのを感じた。
ダノマによく見られる緑がかった青の石で作られた城。おそらくは瀟酒とも言えるほど繊細な造りのものだったのだろうが、今はあちらこちらが焦げたり崩れたり、得体の知れない液体でぬめっていたりと酷い有様だ。壁と言わず窓と言わず、所狭しと不気味な半透明の青黒い球体がへばりついて揺れながら動いている。
生臭い臭いが濃厚に漂ってきて、真っ先に馬が怯えて動かなくなった。
「あれが、クノーラス城…?」
「っ」
ユーノに確認されたアオクが息を呑む。
城に近づいていくに従い、その不思議な浮き彫りが蠢いているのが見えてくる。陽の光を鈍く反射しながらぬらぬらと動くものを見定めて、ユーノはぞくりと背中の付け根が竦むのを感じた。
ダノマによく見られる緑がかった青の石で作られた城。おそらくは瀟酒とも言えるほど繊細な造りのものだったのだろうが、今はあちらこちらが焦げたり崩れたり、得体の知れない液体でぬめっていたりと酷い有様だ。壁と言わず窓と言わず、所狭しと不気味な半透明の青黒い球体がへばりついて揺れながら動いている。
生臭い臭いが濃厚に漂ってきて、真っ先に馬が怯えて動かなくなった。
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登録日 2017.04.29 08:57
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