『ラズーン』第一部 15.クノーラスの異変(8)(個人サイトでアップ)
「ユーノっ!」
一声叫んで、アシャは乱暴に手綱を引き、怯えた馬を抱くように体を寄せた。汗に濡れてびくびく震える相手の恐怖を感じ取る。次の一瞬、間近に迫った城門からドヌーがびちゃっ、と音をたてて跳ね飛んできて、必死に馬が身をよじる。
「くっ」
崩れた体勢、それでもふわりと体重を移動させて体を戻し、アシャは頭上に迫ったドヌーをあっさり一刀両断した。
いや、素直に2つに切ったのではない。剣を一閃、切っ先で表面の薄い膜を切り裂き、青黒いぬらつく液体が吹き零れてあらわになった黒い球体を、返す刃先で断ち割っている。
飛びついてきた勢いそのままで後方に流れていくドヌーに追い立てられるように、馬は泡を吹きながら前方に駆け出した。跳ね狂うような動きに、アシャは巧みに体を合わせ、振り落とされることなく馬を制御する。
一声叫んで、アシャは乱暴に手綱を引き、怯えた馬を抱くように体を寄せた。汗に濡れてびくびく震える相手の恐怖を感じ取る。次の一瞬、間近に迫った城門からドヌーがびちゃっ、と音をたてて跳ね飛んできて、必死に馬が身をよじる。
「くっ」
崩れた体勢、それでもふわりと体重を移動させて体を戻し、アシャは頭上に迫ったドヌーをあっさり一刀両断した。
いや、素直に2つに切ったのではない。剣を一閃、切っ先で表面の薄い膜を切り裂き、青黒いぬらつく液体が吹き零れてあらわになった黒い球体を、返す刃先で断ち割っている。
飛びついてきた勢いそのままで後方に流れていくドヌーに追い立てられるように、馬は泡を吹きながら前方に駆け出した。跳ね狂うような動きに、アシャは巧みに体を合わせ、振り落とされることなく馬を制御する。
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登録日 2017.04.30 09:10
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