『桜の護王』11.葛城(6)アップ。
(そや、気持ちは死んでしもたらええんや)
そして護王は洋子という器の中に、『姫さん』を入れ茜を入れ、そんなことはそしらぬふりして、そうやって時を過ごしていけば。
(一緒におられる、んや)
ずっと。ずっと。
「なんや……簡単なことやんか」
側に居られればいいだけや。
それでもどうして桜を見上げて涙が吹きこぼれてしまったのか。
気持ちが死んでしまった自分が果たして自分と言えるのか、そんなことをどこか深くで悩んでいたのだろうか。
帰る道で、どこかやっぱりふらふらして我を忘れていた。突然飛び出してきた影に鳩尾を強く殴りつけられたときも、もうどうでもいいと思いつつあった。
護王は洋子を必要としない。ただそれだけのことだ。
なんだ。なんだ。なんだ。
笑みがこぼれる。救いようのない笑みが。どこにも行き場のない笑みが。
そして護王は洋子という器の中に、『姫さん』を入れ茜を入れ、そんなことはそしらぬふりして、そうやって時を過ごしていけば。
(一緒におられる、んや)
ずっと。ずっと。
「なんや……簡単なことやんか」
側に居られればいいだけや。
それでもどうして桜を見上げて涙が吹きこぼれてしまったのか。
気持ちが死んでしまった自分が果たして自分と言えるのか、そんなことをどこか深くで悩んでいたのだろうか。
帰る道で、どこかやっぱりふらふらして我を忘れていた。突然飛び出してきた影に鳩尾を強く殴りつけられたときも、もうどうでもいいと思いつつあった。
護王は洋子を必要としない。ただそれだけのことだ。
なんだ。なんだ。なんだ。
笑みがこぼれる。救いようのない笑みが。どこにも行き場のない笑みが。
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登録日 2016.09.24 00:13
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