『密約』3アップ。
「おうい、近江」
聞き慣れた声に呼び止められて振り返った。
予定の講義は終わった。不安定なときには、学内にいるのがつらい。さっさと家に帰ってしまおうと思っていた矢先のことだ。
「帰るのか?」
村西がハスキーというよりはガラガラした声で笑っていた。
「ああ」
「どこかのきれーなおねーさんとお出掛け、って気にはならねえのか?」
ひょいと片手に数枚のカードを差し出して見せる。俺はうんざりした。
「やるよ」
「やるよって、オレがもらっても仕方ねえだろ? 全部『近江潤』あてだぞ」
聞き慣れた声に呼び止められて振り返った。
予定の講義は終わった。不安定なときには、学内にいるのがつらい。さっさと家に帰ってしまおうと思っていた矢先のことだ。
「帰るのか?」
村西がハスキーというよりはガラガラした声で笑っていた。
「ああ」
「どこかのきれーなおねーさんとお出掛け、って気にはならねえのか?」
ひょいと片手に数枚のカードを差し出して見せる。俺はうんざりした。
「やるよ」
「やるよって、オレがもらっても仕方ねえだろ? 全部『近江潤』あてだぞ」
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登録日 2017.05.06 09:12
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