segakiyui

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『ラズーン』『そして別れの時』連載中。メルマガ『これはハッピーエンドにしかならない王道ラブストーリー3』』『闇を闇から』『ドラゴン・イン・ナ・シティ』展開。

『アンカー』1アップ(連載開始)

 ベルを鳴らしてしばらくすると、深緑のドアがそっと開いた。
 小さく丸い輪郭の中、ふわりと開いたどこか眠たげな穏やかな両眼が、広子を認めてほほ笑む。
「松井さんですか?」
「谷村さんですね。どうぞ」
 招き入れられた玄関は質素だった。茶色の作り付けの靴箱、その上には時計と虫かごがある。女物のつっかけの側には子どもの靴が乱れている。
「散らかしててすみません」
「いえ…あの…」
 広子は奥へ入り込む相手に誘われるようにパンプスを脱ぎかけ、思いとどまった。
「『ぱるぷ』に載っていた、松井さんですか」
 くるりと松井は振り返った。
「はい」
 にっこり笑う。
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登録日 2017.05.16 10:07

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