『ラズーン』第一部 17.しゃべり鳥(ライノ)(1)(個人サイトでアップ)
「ユーノ! レスファート!」
勢いよく駆けさせてきた馬を止め、アシャは周囲を見回した。
「ユーノ! どこだ!」
叫んで耳をすませるが辺りは静まり返り、時々鳴き鳥(メール)の柔らかな声が響いているだけ。穏やかで優しげな風景の中、自分の声だけがきりきりと尖っているのに気づいて苦笑し、表情を改める。
(いつも、置き去られる)
不愉快で、そして不安だ、ラズーンのアシャともあろうものが。
(あいつの顔が見えないことが)
またどこかで傷ついているのではないか、命を脅かすほどの痛みも堪えて一人耐えているのではないか。
そしてそこには必ずユーノを傷つける存在が居る。
「…ちっ」
その存在を考えたとたん、身内に走った青白い怒りに舌打ちした。
勢いよく駆けさせてきた馬を止め、アシャは周囲を見回した。
「ユーノ! どこだ!」
叫んで耳をすませるが辺りは静まり返り、時々鳴き鳥(メール)の柔らかな声が響いているだけ。穏やかで優しげな風景の中、自分の声だけがきりきりと尖っているのに気づいて苦笑し、表情を改める。
(いつも、置き去られる)
不愉快で、そして不安だ、ラズーンのアシャともあろうものが。
(あいつの顔が見えないことが)
またどこかで傷ついているのではないか、命を脅かすほどの痛みも堪えて一人耐えているのではないか。
そしてそこには必ずユーノを傷つける存在が居る。
「…ちっ」
その存在を考えたとたん、身内に走った青白い怒りに舌打ちした。
コメント 0件
登録日 2017.05.19 09:16
0
件