『密約』19アップ。
倉庫の中は廊下よりなおひんやりとして薄暗かった。
廃液と同じ刺激臭が漂っている。小さな窓が正面に一つだけあって、そこから外の光が入り、中に埃の通路を浮き上がらせていた。
六畳ほどもない小さな部屋だ。窓を挟んだ左右の壁は、何列か無理に押し込まれたようなスチールの棚が並んでいて、棚にはぎっちりとダンボール箱が詰め込まれている。それらの箱も古びて変色し、形が崩れたものが多かった。
人の気配はほとんどなく、ひょっとして、部屋を間違ったのかとどきっとした。
だが、しばらく感覚を広げていると、正面の窓の下、棚に入り切らないダンボール箱が積まれた狭苦しい空間に、小さな姿がうずくまっているのがわかった。
(秋野さん)
廃液と同じ刺激臭が漂っている。小さな窓が正面に一つだけあって、そこから外の光が入り、中に埃の通路を浮き上がらせていた。
六畳ほどもない小さな部屋だ。窓を挟んだ左右の壁は、何列か無理に押し込まれたようなスチールの棚が並んでいて、棚にはぎっちりとダンボール箱が詰め込まれている。それらの箱も古びて変色し、形が崩れたものが多かった。
人の気配はほとんどなく、ひょっとして、部屋を間違ったのかとどきっとした。
だが、しばらく感覚を広げていると、正面の窓の下、棚に入り切らないダンボール箱が積まれた狭苦しい空間に、小さな姿がうずくまっているのがわかった。
(秋野さん)
コメント 0件
登録日 2017.05.22 08:25
0
件