『闇を闇から』4.闇の中身(1)アップ。
ネクタイは明るい色で。ジャケットは渋めに。シャツは少し甘い印象でいい。
「ん、よし」
鏡の前で念入りに服装を改めて京介は部屋を出る。
思わず知らず零れている笑みを自覚してちょっと口元を押さえる。
「あんまり浮かれているとまずいかな」
それでも軽くなる足で出勤して、微妙な表情で見てくる石塚やことさら無視しようとする相子を視界の端にくるくる部署を見渡す。
「伊吹さんは?」
「シュレッダーです」
「ありがと」
廊下を弾むように歩く京介を、すれ違った他課の連中が不思議そうに見遣ってくる。何かあったのか、機嫌がいいな、とからかう声に、お天気いいですからね、と流して笑う。
決めた。
決めた。
もう決めた。
夕べ一人で眠ったベッドの中に誰が必要なのか、もう十分わかったから。
「ん、よし」
鏡の前で念入りに服装を改めて京介は部屋を出る。
思わず知らず零れている笑みを自覚してちょっと口元を押さえる。
「あんまり浮かれているとまずいかな」
それでも軽くなる足で出勤して、微妙な表情で見てくる石塚やことさら無視しようとする相子を視界の端にくるくる部署を見渡す。
「伊吹さんは?」
「シュレッダーです」
「ありがと」
廊下を弾むように歩く京介を、すれ違った他課の連中が不思議そうに見遣ってくる。何かあったのか、機嫌がいいな、とからかう声に、お天気いいですからね、と流して笑う。
決めた。
決めた。
もう決めた。
夕べ一人で眠ったベッドの中に誰が必要なのか、もう十分わかったから。
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登録日 2017.07.27 18:52
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