『霊道開き』2 アップ。
たまたま、ほんとにたまたまだったのだけど、事故の前日、私は隣の秋子を叱ったのだ。マンションの共同のゴミコンテナをがさごそ引っかき回していたから。
「そんなところで遊ばないで」と注意すると、「遊んでないもん。探してるんだもん」「何を?」「死ぬときに着てく服」「え?」。
からかわれたのかとむっとすると、相手は丸い大きな目で、うっとうしそうな前髪の向こうから私を睨んだ。「だって、もう小さくなるからって捨てられたんだもん。あれ、気に入ってたのに。大きくなるから着られないよっておかあさん言うけど、もう大きくならないからいいのに」。
「そんなところで遊ばないで」と注意すると、「遊んでないもん。探してるんだもん」「何を?」「死ぬときに着てく服」「え?」。
からかわれたのかとむっとすると、相手は丸い大きな目で、うっとうしそうな前髪の向こうから私を睨んだ。「だって、もう小さくなるからって捨てられたんだもん。あれ、気に入ってたのに。大きくなるから着られないよっておかあさん言うけど、もう大きくならないからいいのに」。
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登録日 2017.09.24 07:21
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