『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン)』狩り(2)(個人サイトでアップ)。
塔の半分ぐらいは登ってきただろうか。
黒ずんだ金属の扉が無骨に前を遮っていた。表面にかつてあっただろう紋章の浮き彫りも、叩き潰されてでこぼこしたうねりにしか見えない。
男はイルファの側を無防備に過ぎて扉に近寄る。その様を見ながらイルファは目を細める。
剣を突きつけているという優越からか、猛々しさと相反するこの緩さ。
イルファが反撃するなどとは思ってもいないのだ。旅人だと言うイルファのことばを信じていないように振舞いながら、その実旅人でしかあり得ないと考えているのは、自分達の力が圧倒的だという傲慢が底にあるせいだろう。
黒ずんだ金属の扉が無骨に前を遮っていた。表面にかつてあっただろう紋章の浮き彫りも、叩き潰されてでこぼこしたうねりにしか見えない。
男はイルファの側を無防備に過ぎて扉に近寄る。その様を見ながらイルファは目を細める。
剣を突きつけているという優越からか、猛々しさと相反するこの緩さ。
イルファが反撃するなどとは思ってもいないのだ。旅人だと言うイルファのことばを信じていないように振舞いながら、その実旅人でしかあり得ないと考えているのは、自分達の力が圧倒的だという傲慢が底にあるせいだろう。
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登録日 2017.09.27 08:12
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