『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(1)アップ。『闇から見る眼』45追加。
『きたがわ』を出る時から、京介の頭の中はぐちゃちゃだった。タクシーを拾い、自分がまっすぐ闇の中へ突進していっているような気持ちになる。
ここで伊吹と別れてしまえばいい。何も恵子のメールを目の前で開かれ、その弁解をしなくちゃならないような不様なまねをしなくていい。けれど。
「あ、すいません、玄翁町へお願いします」
伊吹があっさり自分のマンションを命じて驚いた。
「伊吹さんとこに行くの?」
「おいしいコーヒー淹れてもらえるなら、試したいものがあるんです」
「ふぅん?」
とくん、と胸が鳴った。
ここで伊吹と別れてしまえばいい。何も恵子のメールを目の前で開かれ、その弁解をしなくちゃならないような不様なまねをしなくていい。けれど。
「あ、すいません、玄翁町へお願いします」
伊吹があっさり自分のマンションを命じて驚いた。
「伊吹さんとこに行くの?」
「おいしいコーヒー淹れてもらえるなら、試したいものがあるんです」
「ふぅん?」
とくん、と胸が鳴った。
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登録日 2017.09.27 08:13
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