『闇を闇から』12.絶対零度の領域から(5)アップ。『闇を見る眼』36追加。
タクシーを降りて真崎のマンションに辿りついたときには夜の9時を回っていた。
この分じゃ、ほんとに帰れないかもしれない。
美並がそう思ったのは、時間だけではなくて、今いち繭が回復していない真崎の様子のせいだ。食事の時よりは普通に会話できている感じなのだが、何かの拍子にするっと魂が抜けてしまったような顔になる。それも一瞬だけ、すぐに我に返ったように美並に笑いかけてくるのだが、眼鏡の奥から微笑む眼がとんでもないほど邪気がなくて、返って痛々しい気にさえなる。
この分じゃ、ほんとに帰れないかもしれない。
美並がそう思ったのは、時間だけではなくて、今いち繭が回復していない真崎の様子のせいだ。食事の時よりは普通に会話できている感じなのだが、何かの拍子にするっと魂が抜けてしまったような顔になる。それも一瞬だけ、すぐに我に返ったように美並に笑いかけてくるのだが、眼鏡の奥から微笑む眼がとんでもないほど邪気がなくて、返って痛々しい気にさえなる。
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登録日 2017.09.30 23:46
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