『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン)』狩り(6)(個人サイトでアップ)。
無言で振り返ったアシャは、同じように物陰に身を潜め、地を這うように近づいてくるテオ二世の姿を認めた。
チュニック一枚とマントという軽装、それと知っていなければ、王子には見えないに違いない。だが、肩に留めていた飾り石にも砂をかぶせて輝きを消しているところは、甘そうに見えてなかなかどうして、油断のならない遣い手なのかもしれない。
「彼からの合図は?」
緊張した声で尋ねてくるが苛立ってはいない。その落ち着きぶりに満足した。
「まだだ。だが…」
ふっとアシャは目を細めて嗤った。瞳の中に魔的なものでも漏らしてしまったのか、テオが奇妙なぎょっとした表情になるのに笑みを消す。
チュニック一枚とマントという軽装、それと知っていなければ、王子には見えないに違いない。だが、肩に留めていた飾り石にも砂をかぶせて輝きを消しているところは、甘そうに見えてなかなかどうして、油断のならない遣い手なのかもしれない。
「彼からの合図は?」
緊張した声で尋ねてくるが苛立ってはいない。その落ち着きぶりに満足した。
「まだだ。だが…」
ふっとアシャは目を細めて嗤った。瞳の中に魔的なものでも漏らしてしまったのか、テオが奇妙なぎょっとした表情になるのに笑みを消す。
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登録日 2017.10.01 07:21
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