『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン)』狩り(2) アップ。
「辺境の…王者が…」
悲痛な呟きが唇から零れた。
「辺境区に、その人ありと讃えられた、名君が」
掠れた声はかつての日々を懐かしむ。
「その名君を支える賢妃、あなたの知恵に、幾度この地は難を逃れたことだろう」
「テオ」
「嬉しいわ、テオ」
息子に讃えられて微笑みを深める王と女王、その笑みにテオが打ちのめされた顔になる、もう後戻りはできないのか、と。
「あなたさえわかってくれたら、私達は幸せになるわ」
「ミルバ…」
「……その剣を渡してちょうだい、『誰よりも愛しい人(イ・ク・ラトール)』」
「ぼくは…」
階下で起こったどよめきが、テオの掠れた声を消していった。
悲痛な呟きが唇から零れた。
「辺境区に、その人ありと讃えられた、名君が」
掠れた声はかつての日々を懐かしむ。
「その名君を支える賢妃、あなたの知恵に、幾度この地は難を逃れたことだろう」
「テオ」
「嬉しいわ、テオ」
息子に讃えられて微笑みを深める王と女王、その笑みにテオが打ちのめされた顔になる、もう後戻りはできないのか、と。
「あなたさえわかってくれたら、私達は幸せになるわ」
「ミルバ…」
「……その剣を渡してちょうだい、『誰よりも愛しい人(イ・ク・ラトール)』」
「ぼくは…」
階下で起こったどよめきが、テオの掠れた声を消していった。
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登録日 2017.10.03 08:13
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