『ラズーン』第二部 11.『運命(リマイン)』狩り(13)(個人サイトでアップ)。
「……」
アシャは気配を乱さない静かな動きでテオに近づき、床に落ちた短剣を拾い上げた。泣き続けるテオを見つめ、厳しい顔で剣を収めながら窓辺に近寄る。
美しい朝焼けが広がっていた。
空は聖堂の大伽藍のように神々しい厳かな輝きをたたえ、生きとし生ける者全てに祝福を与えようと両手を広げているようにも見える。雲が一切れ二切れ、空の端を彷徨っている闇の子のように、頼りなく浮かんでいた。
地上に目を転じると、すでに屠られた人々の屍の赤黒い泥の流れは、土と砂に吸い込まれ始めていた。
だが、その中に『運命(リマイン)』らしい姿はほとんどない。『狩人』が獲物として持ち去ったのだろう。
(ミネルバらしい)
アシャは皮肉な笑みを浮かべた。
(喜々として死を弄ぶ)
アシャは気配を乱さない静かな動きでテオに近づき、床に落ちた短剣を拾い上げた。泣き続けるテオを見つめ、厳しい顔で剣を収めながら窓辺に近寄る。
美しい朝焼けが広がっていた。
空は聖堂の大伽藍のように神々しい厳かな輝きをたたえ、生きとし生ける者全てに祝福を与えようと両手を広げているようにも見える。雲が一切れ二切れ、空の端を彷徨っている闇の子のように、頼りなく浮かんでいた。
地上に目を転じると、すでに屠られた人々の屍の赤黒い泥の流れは、土と砂に吸い込まれ始めていた。
だが、その中に『運命(リマイン)』らしい姿はほとんどない。『狩人』が獲物として持ち去ったのだろう。
(ミネルバらしい)
アシャは皮肉な笑みを浮かべた。
(喜々として死を弄ぶ)
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登録日 2017.10.08 09:10
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