『桜の護王』9.蒼(11)アップ。
「私も、ですね?」
洋子は微笑みかけた。
初めて村上の表情が強ばった。
「私は、囮、なんですね?」
無言の相手に静かに確認する。
「携帯を持たせたのも、接触してきたのも、私があんまり早く殺されてしまってはまずかった、そういうことですね?」
村上は答えない。だが、その顔色が白くなっていくのが何より雄弁に答えを語っていく。
(やはり、ここでも、一人、なんだ)
洋子は笑った。
「いいですよ」
「!」
「私のことも調べてますよね? 私がどういうふうに育ったとか、あやこをどうやって失ったとか」
この『あやこ』が大西綾子ではないことが村上には通じていると確信があった。
「だから、村上さんの気持ちはわかります。囮、やってもいいです。だから」
洋子はまっすぐに村上を見つめて笑みを消した。
「日高を裁いて下さい」
洋子は微笑みかけた。
初めて村上の表情が強ばった。
「私は、囮、なんですね?」
無言の相手に静かに確認する。
「携帯を持たせたのも、接触してきたのも、私があんまり早く殺されてしまってはまずかった、そういうことですね?」
村上は答えない。だが、その顔色が白くなっていくのが何より雄弁に答えを語っていく。
(やはり、ここでも、一人、なんだ)
洋子は笑った。
「いいですよ」
「!」
「私のことも調べてますよね? 私がどういうふうに育ったとか、あやこをどうやって失ったとか」
この『あやこ』が大西綾子ではないことが村上には通じていると確信があった。
「だから、村上さんの気持ちはわかります。囮、やってもいいです。だから」
洋子はまっすぐに村上を見つめて笑みを消した。
「日高を裁いて下さい」
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登録日 2016.08.31 22:29
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