『ラズーン』第三部 1.宙道(シノイ)(5)(個人サイトでアップ)
目の前の空間が、見る見るうっすらとした煙のようなものに遮られていく。その煙はゆっくりと厚みを増し、やがて回りに酷似した壁のようなものになった。少し違うのは、僅かに透けて向こう側が見えるような気がする、ということぐらいか。しかし、それも、確かにこの辺りに何かがあると思わなければ見つけられないぐらいの差に過ぎない。
「静かに」
アシャが制して間もなく、追手の気配が近づいてきた。
どっぷりとした宙道(シノイ)の闇の中を、ぎらぎら光る鎧を身に着けた黒尽くめの衣服の男達が、恐れた様子もなく進んでくるのが、壁を透かして見えた。誰もが筋骨逞しく顔立ち不敵なものが目立つ荒々しい戦士風の者達だが、動きには妙にぼんやりした鈍さがある。
「ぐずぐずするな」
その動きに苛立ったのか、全く違うくっきりとした容赦のない声が命じた。
「静かに」
アシャが制して間もなく、追手の気配が近づいてきた。
どっぷりとした宙道(シノイ)の闇の中を、ぎらぎら光る鎧を身に着けた黒尽くめの衣服の男達が、恐れた様子もなく進んでくるのが、壁を透かして見えた。誰もが筋骨逞しく顔立ち不敵なものが目立つ荒々しい戦士風の者達だが、動きには妙にぼんやりした鈍さがある。
「ぐずぐずするな」
その動きに苛立ったのか、全く違うくっきりとした容赦のない声が命じた。
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登録日 2017.11.10 09:05
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